目の奥の痛み
2011.09.25
カテゴリ:ブログ
目の奥の痛み
Tag: 目の奥の痛み
時々、目の奥の痛みを訴える患者さんが受診されますが、神経科的症状かもしれません。
腱膜性眼瞼下垂症でも、目の奥の痛みが生じることがある様です。
眼瞼挙筋腱膜が瞼板から外れ、まぶたが充分に開かないため、代償的に次のような状態が生じます。
1)外眼筋を収縮させ、眼球を奥に引っ込めて、挙筋を収縮させる方法で、このとき目の奥が痛みが生じることがあります。
2)もう一つは、交感神経を緊張させてミュラー筋を収縮させ、まぶたが開くのを補う方法で、このとき交感神経が緊張し、血管運動神経を介して頭頚部の動脈の収縮をきたし、血管性頭痛を起こします。
3)さらに、ミュラー筋から筋の収縮状態や姿勢の情報が、三叉神経中脳路核を経て頭頚部の筋の緊張状態を制御し、筋緊張性頭痛や、首筋の張りや、肩凝りをきたします。
その他、副鼻腔(篩骨洞)炎でも、目の奥が痛みが生じることがある様です。
アレルギー体質の人に多く見られ、感冒、疲労、夏場のダニアレルゲンの増加などで症状が悪化するるとのことです。
目の奥の痛みがあって、眼科に行っても異常がないと言われる方は、神経内科や耳鼻科を受診すると、痛みの原因が分かるかもしれません。