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准看護師

准看護師

Tag: 准看護師制度
必要?不要?准看護師制度にはどんな意味合いが?
黒岩神奈川県知事が、准看護師を要請する専門学校への助成金を廃止する方針を決めたようです。

准看護師さんを養成する専門学校には、医師会が作っている学校がかなりあります。

福岡県で准看護師専門学校を検索すると、17校の殆どすべてが、医師会か病院が設立運営しているものです。

医師会が准看護師さんを養成する目的は、安価な看護職員を確保して、病院の経営を安定させるためだとよく言われています。

私がまだ医学生だった頃は、病院で看護助手をしながら、夜間の准看護学校に通って准看護師の免許を取り 、卒業後は、その病院でお礼奉公として勤めるという紐付き制度というべきシステムがよく見られました。

この場合、授業料は病院が肩代わりし、看護助手とし給料も支払われましたが…

薄給で看護助手、やがて准看護師を調達するというシステムです。

しかし、このシステム、いい面もありました。

経済的理由で進学を諦めざるを得ない人達にも、家に経済的負担をかけることなく、資格取得や進学のチャンスを自らの手で掴めたのです。

病院や仲間の応援によっては、高等看護学校に進学して、正看護師の資格を取る人もかなりの数にのぼりました。

当時、看護師さんは、女性では高級取り。

プチアメリカンドリーム(ジャパニーズドリーム?)を具現化できたのです。

その一方で、准看護師専門学校の教育では、医学の進歩について行くことができなくなり、看護師の地位の低下を招くことにもなってきました。

また、看護師教育養成も、高等専門学校(専修学校)から医療短大、4年制大学の看護学科へと、教育の質が大きく変わりつつあります。

より質の高い、高度な専門性を身につけた看護師が必要とされる時代となってきました。

そのような流れの中で、准看護師廃止論が生まれてきたのです。

看護師の質の向上や地位を高めて行くような方向性には、基本的に賛成です。

しかし、自己実現の機会を得る道も、残しておいてもらいたいものです。

さてさて、現実の世界ではどんな方向に進んで行くのやら…

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