σ1受容体
2012.07.02
カテゴリ:ブログ
σ1受容体
Tag: σ1受容体
σ1受容体アゴニストは本当に効果がある?
現在、ストレスにより脳細胞に障害が生じることが分かっています。
PTSDの症例では、扁桃体が委縮することが確認されています。
また、うつ病でも、脳神経組織の萎縮が生じます。
これは、ストレスやネガティブな認知の歪が、脳神経細胞の新生を障害するためだと考えられています。
脳神経組織の新生に、脳内σ1受容体の作動薬が一定のポジティブな影響を与えることが示唆されています。
抗うつ薬の中でも、フルボキサミンというお薬が、σ1受容体に対する親和性がきわめて高く、脳神経細胞の新生を促進すると考えられていると、メーカー側は主張しています。
臨床感覚では、σ1受容体の作動薬の効果を実感することはできません。
どのような臨床的違いが生じるのかを、メーカー側は明示する義務があると思うのですが…