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ゲーデルは神をも否定したのか?

ゲーデルは神をも否定したのか?

「ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論」高橋昌一郎著を少し前に読んだ。

論理学の素養なく読むのに難渋。

回読んで漸く自分の知りたかったことが分かった。

タイトル通り、自然数における不完全性定理と神の存在論について書いてあるのだが、ゲーデルの伝記的記述が相当量あるのには狂喜した!

ホッファーやナッシュ、エルディッシュなど、私が興味を示した先人は、ある意味「普通じゃない」人ばかり…

ゲーデルも例外ではなかったようだ。

伝記以外の内容は、速読で読み解くには難しすぎた。

しかし、知りたかった「ゲーデルはどのように神の存在を否定したのか?」とのことについては、よく分かった。

大きな勘違い…。

ゲーデルは神の存在を「存在論的に肯定していた」のだ!

神の存在を否定したのは、ゲーデルの死後、十数年経過して、パトリック・グリムが、ゲーデルの不完全性定理から神の存在を否定したのが、誤って伝わったりしているようだ。

ただ、グリムも、理性からの否定であり、神とは「理性では図れない存在」であるとコメントを追加している。

神の存在論についての哲学的論察を探して見るのも面白いかもしれない。

人は何のために生まれてきて、どこに行こうとしているのか?とかいうところに行き着きそうな気がする…

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