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「マルチメディアで学ぶ臨床心理面接:倉光修ら」を読み終えて

「マルチメディアで学ぶ臨床心理面接:倉光修ら」を読み終えて

本の内容からの考察ではないけど、幾つか思い及んだことがあった。

まず、面接の中で語られる「こと」は、「その人にとって」どのような内的意味があるのか?…に鋭敏かつ繊細である必要があるということ。

そして、その基盤には、患者さんの情緒へのチューニング(atunement)が働いていることが前提とされること。

さらに、自分のための質問はしないという原則が、同様に守られていなければならないこと。

このような原則はある故に、ともに探索するための時間の終了を予告するその告げ方は難しい。

本書における模擬面接では、「もうあまり時間がないんだけれど」って結構そのまま的に表現していた。

時間の告げ方は面接の心理的流れから自然でありかつ患者さんが被拒絶感を感じにくいものにしたい。

しかし、保険診療の面接では、常に時間は不足する。

面接時間の区切り方は本当に難しい。

これを強烈に再認識させられたことが、本書を読み終えて思い及んだ一番のものかもしれない。

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