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行動しなければ何も変わらない

行動しなければ何も変わらない

購読しているメルマガに以下のようなことが書いてありました。

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やりたいという気持ちは、その程度が強くなると情熱(パッション)となる。

しかし、行動に移すまでの程度にまで高められない人が多いのが現実。

パッションは人生を変える切欠になるが、パッションというのは使うとなくなってしまう性質を持っている。

パッションをミッションに変える必要がある。

ミッションというのは自分がやらなければならない理由、あるいは自分が生まれてきた理由。

ミッションの基に、それをやらないと気持ちが悪いという状態に行動を習慣づける。

心が変われば態度が変わる

態度が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

運命が変われば人生が変わる

人生の転機に向かって動き始めるという行動を起こすことが大切。
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病気で意欲が湧かないから、しなくていいやとかしない方が楽だ、という構えになる(心と態度)

何も行動せず時間ばかり過ぎてゆく(行動)

ますます何もしなくなる(習慣)

何もしなくても退屈や苦痛感を感じなくなる(病後の人格変化or症状の人格化)

外界との接触がなくなり何も変わらないという運命が固定化する(運命)

症状が治らないまま何もしない人生が持続することになる(人生)

ビジネス界と同じことが病気でも起こるようです。

何年も症状が改善しないのも、こんなところにその機序が求められるのかもしれません。

病気であっても不幸でも、せめてもう少しだけでも改善したいというパッション(?)あるいはモチベーションを保ち続けることが大切なのだと信じています。

患者さんの99.9%はこのモチベーションを保ち続けているようです。

そうであれば治る可能性は大いにあると思っています。

治ろうというパッションorモチベーションはあるのですが、これが線香花火状態でくすぶってしまうのが、実際の闘病で難しい問題となります。

線香花火から松明のように目前方を照らし続けられるよう、闘病についてのミッションを見つけていくことが課題でしょう。

何のために治るのか?

よく聞くのが、普通の生活が普通にできるようになりたいというものがあります。

しかし、慢性化した意欲低下状態に「普通の生活が普通にできるようになりたい」という治るためのモチベーションとしては強力さが足りません。

というのは、やる気が出ない→何かするのがきつい→何もしないのが一番楽だという流れは非常に強烈なものであるからです。

人間でなく動物一般に生得的に備わっている特性として、

①「している最中か終わってから1分以内によいことが生じると、その行動を益々するようになる」
②「している最中か終わってから1分以内に悪いことが生じると、その行動をしなくなる」
③「している最中か終わってから1分以内によいことが生じないと、その行動をやがてしなっくなる」

という大原則があるのです。

これは動物にも生じるくらいですから非常に強力です。

もう丸1日水分を口にしていないで渇水状態にあるのに、目の前にあるコップの水を飲まないよう我慢することに似ています。

ですから、このように意欲がないときに何かするという行動の活性化を治療のために行うというモチベーションをもって、それをある目的のためにきつくてもし続けようというミッションにコミットする(志を持ってしつづけることにすべての自己存在を委ね決意すること)ことが大切になるのです。

先の水の例で言えば、水を飲まないで我慢することにミッション性がなければ渇きを我慢することはできないし、その必然性も生じないでしょう。

しかし、世界タイトルマッチを目指して減量しているボクサーになったと想像してみてください。

きっとあなたも我慢するでしょう?

もっと想像しやすい例をあげるなら、あと24時間渇きを我慢して飲水しなければ1億円もらえるとしたらどうでしょう。

私なら48時間でも我慢します(^_^;

ちょっと低俗な例でしたが想像しやすいと思います。

実際の治療においても、治るためのモチベーションやミッションは、物欲でもいいと思います。

自分の成長や他者外界への貢献に関するものであって、想像するだけでワクワクするようなものであればさらによいと思います。

実際はにこれらを見つけ出すのは非常に困難を極めるのですが、3年以上症状がまったく改善されずに持続している患者さんには、これらが決定的に重要となってきます。

そしてそれにコミットして行動し始めることが大切です。

そのためには想像力を豊かにすることが要求されます。

まずは、子供のころ何になりたかったですか?何をしたかったですか?誰にあこがれましたか?何が欲しかったですか?誰が好きでしたか?それはどうしてだったと思いますか?…etc.etc.

さあ、思いを巡らせて子供のころに立ち戻ってみてください。

何か、ミッションが見えてくるかもしれません!

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