森田療法って結構面白い?
2015.08.01
カテゴリ:心理療法
森田療法って結構面白い?
森田療法再考
先の精神神経学会に参加したとき、森田療法のワークショップに出席したのですが、意外な発見がありました。
演者によりますと、
森田療法を受けに来る患者さんの特徴として、
①理想と現実にギャップがある。
②完全志向。
③こだわり。
④欲望と不安。
という特性があるというのです。
これに対し、
①「あるがまま」という構えを視野に入れる。
→マインドフルネス?
②理想はどうなりたいのか質問をして明確化する。
→アファメーションもしくはブリーフセラピーのミラクルクエスチョン?
③理想でなければどのようにいけないのか?を明確化する。
→思考の観察?
こういったプロセスの中から、
①価値はそれもよしまた別もよしという心の構えを育成する。
→認知の再構成やマインドフルネス?
②回避することのメリットデメリットを分析し、「やれそうなところからやってみましょう!」と自発的決断に導く。
→行動活性化と段階的暴露?
③やってみたらどうだった?とリビューする。
→行動実験による行動活性化?
こうしてみると、森田療法というのは、いわゆる第三世代の認知行動療法のプロトタイプじゃないかと思えてくるのですが…
私だけの印象なのでしょうか?