つぶやき一行/2020-06-30
Tag: 用語集
ギグワーカーってなんだ?儲かるの?
ギグワーカーとは、当然、ギグワークをする労働者のことです。
では、ギグワークとはどのようなお仕事なのでしょうか?
ギグワークとは?
どのような内容のお仕事でも構わないのですが、日雇いもしくは短期間の仕事をその都度、請け負ってするという労働形態を表す言葉がギグワークの意味するものです。
ギグとは?
正確な意味は調べ切りませんでしたが、規模の小さな単発的なライブセッション、特に日本では規模に関わらず音楽のライブセッション全般についてギグという言葉が使われるようです。
ギグの由来は?
Oxford Dictionary(iPhone買取版)によれば、ギグ(gig)には3つほどの意味があり、それぞれに言葉の由来が異なるようでした。
Gigの意味と由来は次の3つです。
gig(1)
ギグ馬車(昔の軽い2輪の馬車で1頭の馬に引かれるもの)。
語源は18世紀頃の「気まぐれな女の子」という意味で使われていた用語の意味が変化したもの。
gig(2)
ミュージシャンによるライブ、あるいは一時的もしくはその後の仕事が予定されていない仕事(日雇いなど)のこと。
語源は1920年代と思われるがハッキリしない。
gig(3)
モリのような武器のこと。
語源は18世記初頭で、おそらくスペイン語のモリを意味する「fisga」に由来すると思われる「figig」が短縮されたもの。
これらの内、ギグワークの由来に近いと思われるのはgig(1)の「気まぐれな女の子」でしょうか?
気まぐれで先の読めない単発的仕事という意味合いで使われだしたのではないかと想像されます。
クラウドソーシングなんて当にギグワーク?
現在、社外の不特定の人にインターネットで業務を外注することがクラウドソーシングと呼ばれています。
クラウドソーシングのサイトとしては、ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどがあります。
ネット経由で「仕事を頼みたい人や会社」と「仕事を受けたい人」をマッチングするネットのハローワークと言えば分かりやすいでしょうか。
ギグワークは稼げない?
ほとんどの人にとっては、ギグワークは稼げないお仕事形態です。
わたしも、引きこもりの人が外に働きに行くことも、人と接することもせずにお金を稼げる方法ははないものだろうかと、実験的にクラウドソーシングでライターの仕事を請け負ったことがありました。
クラウドソーシングでのお仕事(ライティングについて)は1回限りのものもあれば、長くて数十回の文書作成のお仕事であったりします。
期限を限らない長期のお仕事を請け負うことができたとしても、依頼者が文書の取得を必要としなくなったり、こちらのライティングの質が落ちてきたと思えば仕事を打ち切られるという、仕事を請け負う側からすれば「依頼者の気まぐれ」的構造のあるものです。
さらに、ライティングするには調査が必要であり、時給換算では100円とか200円という労働者を馬鹿にしているようなお仕事になります。
プログラミングとか動画編集とかなどという一定以上の特別なスキルがないと、コンビニでバイトする方が確実にかつ多くのお金を稼ぐことができます。
多くのギグワークも同様です。
最近のギグワークの代表はウーバーイーツですね。
デリバリー配達ナビというサイトの「Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達は稼げるの?実際に働いて検証しました!」という記事によれば、「1回の配達の請け負い料料は平均550円ほど」だそうです。
1時間に3つ配達を請け負えれば時給1650円ですが、1つしか請け負えられなければ時給は550円という最低賃金にも満たない時給になってしまいます。
1時間に3つも4つも配達を請け負える人がどれほどいるのでしょうか?
1時間に3つの配達を請け負えたとしても、8時間で24件もの配達は請け負えないのではないでしょうか。
受ける側の問題だけではなく、仕事を依頼する側がそこまで多くの配達を同じ人に依頼してくるかという問題もあります。
配達依頼のある地区に100人のウーバーイーツ請負人がいる場合を考えると分かりやすいですね。
この地域で100件の配達依頼があるとして、1人に全ての配達依頼が回ってきたなら1日で550円×100件=55000円の収入となります。
しかし、この地域に100人の請負人がいるなら1人あたり1日550円しか収入が得られない計算になります。
現実的にはギグワークで持続的に高い収入を得るのは難しいのではないでしょうかね。