つぶやき一行/2020-07-24
私がメンターと慕ったAさんの混迷?
面識はなかったのですけれど、私が勝手にメンターと慕ったAさんという方がいます。
今でもAさんのメルマガを購読しているのですが、ある時、Aさんのあり方について批判するメールがAさんに届いたとして、Aさんがそれへの反論をメルマガで配信してこられたのですが・・・
この反論への私見を述べてみたいと思います。知っている人にしか分からない内容なので、知らない方はスルーして下さい^ - ^
Aさんに怒っている人の言い分
怒ってメンターAさんに抗議のメールを送った人の言い分は以下のようなものでした。
- やることがコロコロ変わっている。
- Aさんが販売していたホームページ作成システム「Quick Homepage Maker(以下、QHMと記載)」からワードプレスへの移行などにお金を使わされたが、価値のない投資であった。
- 企業として商品を提供しておいて、もう止めましたというのは企業倫理に反するのではないか。
- 企業倫理と起業家個人としての資質を疑う。
- QHMの謳い文句(世界一簡単的)を信じて購入した人が多数いるのに、突然ワードプレスがベストなのでワードプレスに換えましょう!という方向転換を唐突にしているのは納得がいかない。
- Aさんは今のビジネスをいつ止めるかも知れないという不安があり、Aさんに対する信頼を持つことができない。
- スタッフが大量に退職したという事実からすると、スタッフも安心できなかったのではないか。
- 企業としての方向性が思いつき的で一貫性がなく、企業の責任者として顧客にもスタッフにも無責任である。
以上が、Aさんを批判する方の言い分です。
Aさんの反論
「やりたいことがコロコロ変わっている」について
反論
- メルマガに反論未記載。
私から見てもAさんは迷走しているように見えます。まるでADHDの人に有りがちな計画水子とまでは行かないまでも、育児放棄的印象は否めません。反論の余地はないように思えます。
「QHMからワードプレスへの移行などにお金を使わされたが価値のない投資であった」について
反論
- ワードプレスには価値があり有用で色々なことができる。
- ワードプレスに移行した方のスキル不足でワードプレスを活用できていないだけである。
ワードプレスは実際に素晴らしいシステムであることに間違いはありません。現在、ワードプレスはブログやサイト構築の主役であり、これを
極めるまでいかなくても、ある程度まで使いこなせるようになれば大きな武器になることに間違いはありません。
ただし、相当の知識がないと思うようなサイト表現はできません。しかし、ネットで「ワードプレスで○○する方法」とか検索すると、したいことをワードプレスで実現する方法が探せば大抵のことは出てきます。バズ部などは秀逸ですよ^ - ^
「企業として商品を提供しておいて、もう止めましたというのは企業倫理に反する」について
反論
- 止めるにあたっての経緯も説明し、準備や代替え業者も確保しており無責任なことはしていない。
- 現在でもマニュアルを公開し続けており責任は持ち続けている。
- QHMの販売は止めたが、基幹部分はオープンソースなので今でも自由にダウンロードして使い続けることができる。
- QHMは他人に譲渡して現在も使い続けられる。
- QHMの使命は終わった。
Aさんの反論には確かに!と思えるところも多くあります。しかし
・・・
代替え業者は毎月課金の会員制で、使う期間が長くなるほどコストが大きな負担となります。
また、元になっているPukiWikiはダウンロード可能ですが、QHMを無料でダウンロードすることはできません。
それにPukiWiki自体はワードプレス以上に分かりにくく専門知識が必要なようで、QHMのように超簡単に使いこなせるモノではありません。
QHMでサイトを組み立てることに関しては、ワードプレスと比べ物にならないくらい簡単に実現できます。「誰でも簡単にワープロを使うようにホームページが作れるというシステムの意味づけ=使命」は終わってはいないと思います。私は今も一部のサイトでこのシステムを使っています。非常に使いやすいです。
「企業人として無責任である」について
批判の内容を少し補足します。
・QHMの謳い文句を信じて購入した人が多数いるのに、唐突にワードプレスがベストという方向転換をしており企業人としての資質を疑う。
・企業としての方向性が思いつき的で一貫性がなく、顧客に対しもスタッフに対しも無責任である(実際スタッフが大量に退職しているではないか)
反論
- 2万円のシステムの価値を十分に提供したと思っている。
AさんがQHMを開発しようとした動機を次のように語っていました。
ある年賀状ソフトを使おうとしたらアップデートが必要と表示され、アップデートにお金がかかるとあったことに腹が立った。そのようなビジネスモデルを打ち砕くためにQHMを開発し、アップデート無料というビジネスモデルにした。
Aさんのこれらの初志にそぐわない転換であることに反論はできないと私も思います。しかし、「2万円の価値は十分提供した」という反論には100%同意します!
「今のビジネスをいつ止めるかも知れないという不安がある」について
- 「今のビジネスを止める」というつもりはない。
何度も方向転換というより迷走している印象で、現在のビジネスモデルで収益を上げられないときには当然方向転換することが予想されると思われます。しかし、それは企業として生き残るには必要なことでもあり当然のことでしょう。
蛇足ですが再び私の見解を述べると?
提供していたシステムの使命は終わった?
QHMの使命は果たし終えたのだという主張には賛同できかねますね。
QHMを現在のweb環境に適応させていくスキルも人材もお金もなかったのでしょうか?
Aさんの提供していたQHMは、ワードプレスより遥かに使いやすく、更新や画像の挿入、サイトの構成など本当に簡単です。簡易ブログなら同じサイト内にいくつでも設置することができるなどのメリットがあり、システムの使命は終わっていないと思います。
ワードプレス有用なシステムである?
ワードプレスはQHMに比べると使い方が難しく勉強しなければなりません。それでも有用なシステムであることに疑う余地はないようです。
確かにワードプレスは有用な素晴らしいシステムです。しかし、QHMに比べるとものすごく使いにくい!複雑なサイト構成を作りこむには難しい面があります。美しいページを作るのにも相当のスキルが必要です。ヘッダー画像やロゴ作成などプロに依頼しないと美しいサイトを作るのは難しいと思います。
QHMで作ったサイトをワードプレスへ移行するためのサイトのワードプレステーマをAさんが作成して提供しているのですが、QHMで構築したサイトを完全にワードプレスで表現することが私はできませんでした。
私のスキル不足であり専門家に依頼すればできるかもしれません。でも、おそらく数十万円はかかるでしょう。
ITの素人が自由に思い通りのサイトを作るという点では、QHMはワードプレスより遥かに優れていると思います。
ただし、QHMでは美しいサイトを作ることはできません。できるかも知れませんが、ワードプレスと比べ物にならないくらいの専門スキルが必要でしょう。
また、SEO対策やGoogle(アドセンスやアナリティクス、サーチコンソール)との連携はワードプレスが絶対的に有利です。
QHMの使命は終わったというより、QHMはもはや時代遅れになってしまったと言うべきですね。
QHMは他者に譲渡され、会費を払い続ければ使い続けることができるものの個人が請け負っており、世界の英知を結集して開発されているワードプレスには太刀打ちできません!
QHMは個人のホームページや喫茶店などのホームページを、ITに全く馴染みのない人が作る程度の位置づけになったようです。
そういった意味では、Aさんが自分のシステムに見切りをつけたのは正しい判断であったと言えるでしょうね。
「企業人として無責任である」について
反論
- 思いつきで動いているつもりはなし、責任は果たしている。
思いつきで動いているという点については、私もそのような印象を持っています。
私は初期のweb講座から関係していますが、本来なら公務員など安定した企業に就職していただろうと自ら述べ、Aさんの心意気に共感して入社したスタッフも入職数年で会社を去ってしまったようです。
会社の幹部でありweb講演にも数多く出演していた方だったのですけれど、この人や多くの去っていった職員の方々の人生はどうなるのでしょうか。
Aさん自身に無責任という感覚はないということですが、起業して職員を雇ったのですから、職員の生活を守っていくことに責任を負うべきであるという意識をもう少し持つべきであったのではないかなぁ?というのが正直な感想です(~_~;)…
まとめにかえて
Aさんはいま、色々なオンライン教材の販売とリアルのセミナーを行っています。
独自の学習理論を広めようとしているようです。しかし、大半の顧客がオンライン教材に求めるものは、ハウツーであり知らなかった知識を教えてもらうということです。
あるオンラインセミナーの講師は、このような心性を「くれくれマインド」などと表現しておられましたが、お金を払う(give)のだから知識や具体的やり方などの実益をくれ(take)
というのは一般市民の感覚ではないでしょうか?
ようやくAさんもその思いに応えるオンライン教材を提供する気になったようです。
今、Aさんは「Quick WordPress (略してQWP)」というオンライン教材の販売を始めました。これは完全なハウツー教材です。無料で公開しているレッスンを観て、久しぶりにいい教材に出会えた思いがしました。
早期割引(3万円)で私も購入してしまいました。今は正規価格の5万円に値上がりしていますが、ワードプレスで他人のサイトを作ることを生業にしようと思う人には高くはない教材であると思います。興味のある方は是非、チェックしてみて下さい^ - ^
QWPの紹介サイトURL