つぶやき一行/2021-03-26
スカブラってなんだ?社会にアソビが必要な理由
昔、九州で炭鉱が栄えていたころ、その炭鉱でスカブラと呼ばれる働かない労働者が一定割合いたそうです。
人材の無駄と思われそうですが、それらのスカブラを廃したところ、労働生産性が低下したというのです。これは一体どういうことなのでしょうか?
自転車やバイクもチェーンに「アソビ」と言われる緩みがないとチェーンで車輪を動かすことは全くできません。
人生にも、会社にも、社会にも、アソビが必要なのかも知れません。そのアソビに当たるのが、炭鉱にいたスカブラという役割の人たちでしょうか。
高速道路で車を走らせている時も、4時間も5時間も休憩なしに運転していると集中力が低下して事故を起こしやすくなります。2〜3時間おきには休憩とってリフレッシュする方が集中力がアップしますね。
これと同様、仕事!仕事!仕事!ってな具合に仕事に集中ばかりしていると却っていいアイデアも浮かばなくなるし、仕事の能率も低下してしまいます。
仕事の合間に同僚や先輩後輩、時には上司と世間話やバカ話をしたりしてリフレッシュすると、不思議といいアイデアが湧いてきたり、その後の仕事の能率がアップするものです。
仕事や人生に「アソビ」が必要ということでしょうね。スカブラはそういったアソビを提供していたのでしょう。
スカブラとは?
スカブラのはじまりについては定かではありませんけれど、仕事が好かん(スカ) んで、仕事もせずブラブラしている(ブラ)ことからスカブラ呼ばれるようになったとも言われています。
スカブラ達は実際に炭鉱に行っても採掘作業をすることもなく、与太話をしたりお茶を出したりしていたようです。
スカブラは必要だった?
炭鉱の経営上の問題からか会社がスカブラの労働者を辞めさせてしまったところ、思惑とは逆に人間関係が悪くなって作業の能率も低下してしまったようです。
スカブラは労働力の観点からは余剰人員です。ですから経営が悪くなってきて、まず最初にリストラされたのですね。経営者には仕事での「アソビ」の必要性を理解できなかったのでしょう。
心象
経営的には正しい判断であっても、人は感情の動物、気休めや笑い、感情の発散やリフレッシュが欠かせません。これを理解してくれる経営者や上司がいる会社は発展していく会社であると言えるかも?