つぶやき一行/2021-07-22
Tag: 今日の「へーっ」
ADEってなに?AEDと違うの?
言わずと知れた「AED」!「自動体外式除細動器」のことで、駅やお店などにも置いてあることが多く、Automated External Defibrillatorの略号です。心臓がケイレン状態となって血液が流れなくなった心室細動というものを正常に戻す時に使われます。では、「ADE」とは?アルファベットの順番が違うだけのようですが、全く異なるものを意味していたのです。
ADEとは?
既に持っている抗体が通常とは異なり、体内に侵入した病原体に対して感染防御に働かず、逆に感染および関連する炎症反応などが増悪してしまう現象をADEと言います。Antibody Dependent Enhancementの頭文字を取った略号で、日本語では「抗体依存性免疫増強」と言いわれているものです。悪玉抗体とか感染増強抗体とか言われることがありますね。
ADEはナゼ起こる?
既に持っている抗体は病原体が体内に侵入してきたとき、当然、病原体にくっ付くのですが、病原体を破壊することなく「生きたままの病原体と抗体の複合体」となってしまい、この免疫複合体は体内の単核球細胞(マクロファージの素)などにより効率よく吸着され、感染が成立するようになるのです。感染する病原体が多くなるということにもなります。感染する病原体が多くなり、マクロファージ化した単核球細胞が症状を悪化させる物質を過剰に生成して症状が悪化するのですね。
新型コロナウイルスワクチンでも生じる?
結論を言うと「分かっていない」です。しかし、ADEが生じる可能性について懸念されてはいます。