つぶやき一行/2021-09-02
Tag: 今日の「へーっ」
ハバナ症候群とは?
令和3年8月25日付の日本経済新聞オンライン版によると、米国のハリス副大統領のベトナム訪問を止めるかどうかを検討するべくベトナム到着が遅れることになったハバナ症候群とはどのような病気なのでしょうか。
ハバナ症候群は、甲高い音が原因で次のような症状が現れる現象です。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 記憶喪失
- 聴覚障害
ハバナ症候群が初めて発生したのは、2016年のキューバの首都ハバナの米国大使館であったためハバナ症候群と呼ばれるようになったとのことです。これまで200人以上の米国関係者に発生しており、2021年8月のハノイ(ベトナム)で少なくとも2人以上の米軍関係者にこれらの症状が出現したため、ハリス副大統領のベトナム訪問の是非が検討されたのでした。
ハバナ症候群の原因
米国はハバナ症候群の原因を敵国によるマイクロ波エネルギーの照射ではないかと考えているようです。そして、米国科学・工学・医学アカデミーも、ハバナ症候群の原因で最も考えられるのはパルス状の高周波エネルギーであると報告(2020年12月)しています。米国と旧ソ連で兵器として研究されたことがあるとも、中国が使用した形跡があるともいわれていますけれど、医学雑誌JAMAの論文(2019年)によれば、ハバナ症候群が生じた米国関係者の脳には微妙な違いがあるとしたものの、物理的な脳の障害は認められなかったようです。なお、これに反対する論文もあります。
私見
核兵器は抑止力としての意味合いはありますけど、核戦争が非現実的な現在、爆発や殺傷範囲の限定された兵器が実用化されていることでしょうか。平和的に解決する道を探れないものでしょうかね。