つぶやき一行/2022-06-18
Tag: 今日の学び
複雑性PTSDの心の3モード
第118回日本精神神経学会で複雑性PTSDについてのシンポジウムで「わたしの複雑性PTSDの理解と治療支援」という原田メンタルクリニックの原田誠一先生の状態のモード理論が面白かったのでプチ紹介します。
原田先生のお考えでは、複雑性PTSDの心の状態には次のような3モードがあるとのこと。
- 友好安心モード
- 冷静警戒モード
- 敵対混乱モード
脅威にさらされておらず、安心できる人の中での心の状態が「友好安心モード」。脅威にさらされていないものの、安心とまではいかないが著しくは脅威と感じていない人と対する時の心の状態が「冷静警戒モード」。そして、脅威にさらされている時の心の状態が「敵対混乱モード」と私は受け止めました。治療としては、敵対混乱モードにならないようにすることを目指すのだとのことでした。いつも「友好安心モード」でいられるようになることを目指さないのだそうです。それに至ることは困難だからのようです。つまり、複雑性PTSDを根治するのは難しいということ。なお、治療の方法は専門家から学ぶ必要があるということでした。
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