つぶやき一行/2022-09-26
Tag: 今日の「へーっ」
オンライン資格確認、仕方なし>_<
いよいよ、令和5年4月からオンライン資格確認が義務化されます。これが運用されると、
- マイナンバーカードがあれば健康保険証がなくても受診できる
- お薬手帳がなくても服薬しているお薬が分かる
- 検査結果を持って来なくても特定健診の検査結果が分かる
などのメリットがあります。その反面、オンライン資格確認をできる医療機関での診療報酬が高くなるので、
- 医療機関で支払う自己負担金が高くなる
というデメリットもも生じてきます。クリニック側としてもシステムの構築費用が何十万円もかかって手間も大変です。では、オンライン資格確認をしなければいいじゃないかとお思いですけど、そうはいかない事情があるのです。
次のような要約内容のメールが厚労省の関連機関から送られてくきているのです。
- 令和5年4月にオンライン資格確認の運用ができない医療機関・薬局は療養担当規則違反となる
- 健康保険法第80条により療養担当規則に違反した場合は保険医療機関の指定取り消しができる
- 令和5年3月中にオンライン資格確認の導入作業が完了する願う
- 令5年4月からオンライン資格確認運用開始ができるようするようシステム業者と改修作業の調整を願う
これはもう、するしかないでしょう。仕方がないので、手続きを進めています。当院の負担は、
- パソコンなど装備が約25万円
- 作業のための休診3日間
- 職員の教育研修の時間と費用負担
というところでしょうか。
医療機関にとっての隠れた最大のメリット
オンライン資格確認の医療機関にとっての最大のメリット、これはなんといっても保険証の不正使用が防止できるということに尽きるのではないでしょうか。今までも、悪意のあるなしにかかわらず、資格の喪失した保険証で受診する方が少なくないというのが現実です。オンライン資格確認が実施されれば、医療機関のその場で、持参した保険証が有効であるか否かを即座に確認できるため、保険証の不正利用が一切できなくなるのです。これは医療機関にとっては非常にありがたいことです。これが、オンライン資格確認の実施に踏み切ることを決断した理由といえるかもしれません。なにしろ、保険証が無効であった場合、薬局の調剤費用や薬剤費用まで医療機関が負担させられることになる仕組みになっているのですから被害甚大ですから・・・
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