例外
例外的に強力な薬物療法を中心に治療している病気
双極性障害
- 躁状態の場合はクリニックでの治療は難しいでしょう。
- 薬物療法は強力に施行する必要があります。
- 副作用も強く出るため入院できる精神科病院での加療が必要です。
統合失調症
- 精神科病院での加療が望まれます。
- 少なくともデイケアを併設しているクリニックでの加療が必要です。
- クリニックでは症状が悪化したときに入院先をなかなか見つけられない可能性があります。
強迫性障害(不潔恐怖・確認強迫・強迫観念など)
- 行動療法(暴露反応妨害法)が有効とされています。
- 当院では行動療法は行っておりません。
- 行動療法を行っている医療機関を探す方法
- 「行動療法」and「強迫性障害」and「福岡市」でweb検索してください。
- 検索された医療機関にご連絡され行動療法が可能かご確認ください。
- 薬物療法を併用する場合も多くなるので描き医療機関にお問い合わせください。
不安障害(全般性不安障害・パニック障害・社会不安障害など)
- 薬物療法による症状の鎮静化が必須と考えています。
- まず不安症状がコントロールできなければ次へのステップに進めません。
- 症状がコントロールされれば呼吸法や筋弛緩法、認知行動療法などが可能となります。
自傷行為(当院で自傷行為を改善できた方はおりません)
- 自傷行為の成り立ちは以下のような要因の統合的作用により生じると考えています。
- (1)自傷行為を発生しやすい脳の体質(遺伝子的要因)
- (2)育てられ方や対人関係を主とする生活体験(生育史要因)
- (3)現在生じているストレス状況(ストレス要因)
- (4)うつ病などの精神疾患の関与(疾病要因)
- (1)は変えることはできません。衝動を抑えたり気分を安定化するお薬の服用が必要です。
- (2)については未解決の葛藤を精神分析療法を代表とするカウンセリングで対応できる可能性があります。ただし・・・
- 成果が得られるまでに何年もかかるでしょう。
- 精神分析療法などは自費となり1回1〜3万円かかると思われます。
- 精神分析療法などは行なっているカウンセラーが少ないため順番が回ってくるまでに何年も待たないと行けないかもしれません。
- (3)のストレス要因は対処できるものは対処し、対処できないものからは離れることです。
- (4)の病気については自傷行為を伴っている場合には十分な薬物療法が必須となります。
- (4)の病気については(3)のストレス要因を対処できれば改善する可能性はありますが、主たるストレス要因を対処できない時にはお薬の服用を避けることはできないでしょう。
以下順次更新予定