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小精神療法

笠原の小精神療法

日本うつ病学会は治療ガイドラインを示していますが、中等症未満(=軽症)の「うつ病」には抗うつ薬の投与を第一選択の治療法としないとしています。

軽症うつ病に抗うつ薬投与の有効性を示す実証的証拠(エビデンス)がないからです。

このような軽症うつ病患者への第一選択の治療は、支持的精神療法と環境調整、そして休息です。

今はあまり表立っては語られることはなくなりましたが、「笠原の小精神療法」というものが、うつ病治療のスタンダードとされた時代が長く続きました。

この笠原の小精神療法は、当に日本うつ病学会の治療指針そのものと言えます。

しかし、笠原の小精神療法は、精神医療の初心者が行うべき初歩の治療法であるとの暗黙の了解のような認識に位置づけられていました。

認知行動療法が未だ隆盛でなく、精神分析が「精神療法の王様」であるとされていた頃でした。

私も、思春期症例や境界例への精神療法の専門家となることを志して、福岡大学精神神経科の西園教授に師事することになりました。

精神分析は唯一無二の精神療法とまではいいませんが、非常に崇高な治療法であると信じられていた時代でした。

うつ病に対する精神分析療法は、現在は一線から退き、認知療法が第一選択の治療法となっていますが、アクセプタンス・コミットメント・セラピーやメタ認知療法も注目されてきているのが現状です。

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