FrontPage/2024-10-30
Tag: 今日の「へーっ」
超加工食品で認知症になる?
添加物などを含む多くの成分から製造される超加工食品の摂取は、大腸がん、乳がん、うつ病、心血管疾患、すべての原因による死亡、そして全般的発がんリスクをを高めるという研究が発表されていますけが、認知症についても発症リスクが高まるとの報告があったので紹介します。
超加工食品と認知症の関係を調べた研究
- 中国の研究者が行った
- UK Biobankのデータを使った
- Neurology誌2022年7月27日号に発表した
研究の方法
- 55歳以上で認知症でない人7万2,083人を対象
- 2回以上の食事の記録を取った
- 2021年3月まで追跡した
- 超加工食品は、添加物や工業的な過程を使って作られる食品と定義した
- 認知症は、病院や死亡の記録で確認した
- 超加工食品の割合と認知症リスクの関係を統計的に分析した
研究の結果
- 追跡期間中に認知症になった人は518人だった
- アルツハイマー病は287人
- 血管性認知症は119人
- 超加工食品の摂取量が多いほど認知症リスクが高かった
- 超加工食品の摂取量が10%増えると、認知症リスクが25%増えた
- アルツハイマー病リスクは14%増えた
- 血管性認知症リスクは28%増えた
- 超加工食品の10%を未加工食品や最小限の加工食品に変えると、認知症リスクが19%減った
【余録】超加工食品とは?
糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品で添加物や工業的な過程を使って作られる食品のことで、常温で保存できたり、日持ちを良くしてあります。良質なタンパク質や食物繊維が少なく、高血圧・糖尿病・肥満などのリスクが上昇するとされています。
- 超加工食品の例
- 清涼飲料や炭酸飲料
- ポテトチップスなどのスナック菓子
- 菓子パン・総菜パン
- カップ麺などのインスタント食品
- ピザ・ホットドッグ
- ケーキ・クッキー・ビスケット・パイ
- ミルクシェイク・カスタード
- ドーナツ・マフィン
- アイスクリーム
- ミートボール・チキンナゲット
- 超加工食品の問題点
- 高カロリーで、脂肪と塩分が多い