FrontPage/2024-11-04
Tag: 医療情報
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うつ病に眠気と疲労はどちらが悪い?
一般の人々における疲労と日中の過度な眠気が、うつ病とどのくらい関連しているかを調べた韓国・蔚山大学校の研究を記事にしました。
韓国の15地区で行われ、エプワース眠気尺度(ESS)、疲労症状の評価尺度(FSS)、こころとからだの質問票(PHQ-9)を使って、それぞれ眠気、疲労、うつ病を測定しました。参加者は総数:2,493人(女性1,257人)で平均年齢47.9歳でした。
結果
各群に分けた結果は
- 疲労と眠気の両方あり:31.9%(67人)がうつ病
- 疲労あり、眠気なし:33.8%(71人)がうつ病
- 疲労なし、眠気あり:7.6%(16人)がうつ病
- どちらもなし:26.7%(56人)がうつ病
他の要因を考えた後のうつ病のリスク:
- 疲労と眠気の両方あり:約8.8倍のリスク
- 疲労あり、眠気なし:約3.9倍のリスク
- 疲労なし、眠気あり:約2.8倍のリスク
比較分析の結果では、「疲労なし、眠気ありの群」と「疲労あり、眠気なしの群」を比較したが、うつ病のリスクに有意差はなかった。
結論
疲労と日中の過度な眠気、どちらがよりうつ病に関連するかはっきりしなかったものの、どちらもうつ病と独立に関連している可能性があるとのことでした。
独言
眠気と疲労感は独立した別の要因なのですね。
情報源
Fatigue or excessive daytime sleepiness: which is more closely related to depression?
Journal
Sleep & breathing = Schlaf & Atmung. 2023 Dec 14; doi: 10.1007/s11325-023-02964-4.
Author
Soo Hwan Yim, Jun-Sang Sunwoo, Daeyoung Kim, Min Kyung Chu, Chang-Ho Yun, Kwang Ik Yang