FrontPage/2024-11-06
Tag: 医学情報
どれくらいお酒を飲むと死亡リスクが高くなるか?
研究報告の内容の結果を示す前に1日あたりの飲酒量の基準を示すと純アルコール量(エタノール)で、
- 機会飲酒:1.30g未満
- 少量:1.30~24g
- 中量:25~44g
- 大量:45g~64g
- 最大量:65g以上
とのこと。なお、純アルコール1gは、12%のワイン10.6mlに相当します。純アルコール65gなら689mlで、ほぼワイン1ボトル弱になります。また、4.5%の缶ビール350ml缶1本の純アルコール量は約15.8gです。
アルコール摂取量毎の全死亡率の相対リスクは、
- 機会飲酒で0.96倍
- 少量で0.93倍
- 中量で1.05倍
- 大量で1.19倍
- 最大量で1.35倍
でしたが、統計学的に意味のある増加は大量および最大量飲酒者でのみでした。なお、女性の飲酒者は全死亡リスクが男性より高く、生涯非飲酒者と比較しても1.22倍リスクが有意に高かったということらしいです。いずれにしろ、飲み過ぎには注意しましょうということですね。
参考文献
Association Between Daily Alcohol Intake and Risk of All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-analyses.
Journal
JAMA network open. 2023 Mar 01;6(3);e236185. pii: e236185.
Author
Jinhui Zhao, Tim Stockwell, Tim Naimi, Sam Churchill, James Clay, Adam Sherk