あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

FrontPage/2025-02-12

Top / FrontPage / 2025-02-12

Tag: 今日の「へーっ」

文字サイズ:

フィラーとは?

フィラーとは、会話中に「えーと」「あのー」「そのー」といった言葉を使って、話す内容を考える間の隙間を埋める役割を持つ言葉のことです。必ずしも意味そのものを持っているわけではありませんが、会話の流れを保つためにはとても大切な役割を果たしています。

たとえば、急に何かを思い出そうとしているとき、無意識に「えーと…」と言うことで、「少しお待ちください。今考えています」というサインを相手に送ることができます。こうすることで、無言の沈黙になるのを防ぎ、会話を円滑に進めることができるのです。

また、フィラーは単なる「言葉の詰まり」以上の働きをしており、心理学や認知言語学の研究では、フィラーを使うことで話し手の心の状態、たとえば緊張しているとか、慎重に言葉を選んでいるといった情報が相手に伝わることがわかっています。

つまり、フィラーを用いることで「今、自分はしっかり考えながら話しています」ということを、無意識ながらも伝えることができるのです。

もちろん、フィラーを使いすぎると、話が冗長になったり、準備不足や自信のなさが相手に伝わってしまうリスクもあります。

しかし、全くフィラーがなければ、会話がぎこちなく感じられたり、機械的になってしまうこともあるため、適切な量のフィラーはむしろ会話を自然にし、親しみやすさを生む大事な要素と言えます。

実際、日常会話ではフィラーがあることで、相手との距離感が縮まり、リラックスした雰囲気が生まれることが多いです。

例えば、友人との会話で「うーん、どうしようかな」と言えば、自然な間が生まれ、お互いの考えを待つ余裕ができます。これは、会話に柔らかさや温かみをもたらす働きがあるためです。

一方で、ビジネスやフォーマルな場面では、フィラーを多用しすぎると「話が回りくどい」とか「準備不足に見える」という印象を与えてしまうことがあります。

そのため、状況に応じてフィラーを使い分けることが大切です。たとえば、日常会話では適度なフィラーを使い、自然な流れを作るように心がけ、プレゼンや重要な説明の場では、できるだけシンプルで分かりやすい話し方を意識するのが良いでしょう。

まとめると、フィラーは会話を円滑に進めるための大切なツールであり、話し手の心情や考えのプロセスを伝える役割を持っています。状況に合わせて適切に使うことで、より自然で親しみやすいコミュニケーションが実現できるのではないでしょうか。

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional