雑念が悪さをする2
雑念が悪さをする2
Tag: 雑念 診療
雑念は症状を悪化させています。
雑念の多くは、過去の体験から学習されたもの、あるいは過去の体験から強化された、無意識に自動的に生じるマイナス(ネガティブというのが正確ですが)の心のつぶやきです。
知らず知らずのうちに、よくない考えがポッポっと出ては消え出ては消えしています。
あまりにも普通に出て、それも瞬間的に出ているので、自分ではほとんど気がつくことはありません。
しかし、そのマイナスの雑念つぶやきが、人の行動や言動、さらには判断の内容まで影響を及ぼしています。
うつ病の方の場合には、自分はだめな人間だ、何をやっても上手くいかないにちがいない、きっとよくない方にいってしまうなど、落ち込んだ気分に一致したマイナスの考えを、知らず知らずのうちに何かを決めるとき何かをするときにして、その方向で行動まで行ってしまうようになります。
あがり症のひとは、自分は人の前では上手く話すことができない、きっとあがってしまって何も話せなくなる、人はこんな自分を情けないやつと思うにちがいない、こんな自分は著しく恥ずかしい存在だ、などと決めつけてしあうマイナスの考えが出没して、症状を悪化させるか持続させることになるのです。
でも、これらの考えを、客観的第三者である主治医などとの間で分析して明らかにしていくことで、自己修復力を高めていくことで雑念を少なくして、症状を緩和し解消することができるようになります。
これらをお手伝いするのが医療機関の役割だと思っています。