うつ病の原因究明へ光明？
2011.05.19
カテゴリ：ブログ
うつ病の原因究明へ光明？
Tag: うつ 遺伝子 カウンセリング
うつ病の原因になる遺伝子を発見?!
ロンドンのキングスカレッジでうつ病と遺伝子の研究をしています。
一連の研究の中で、ある遺伝子の中に、うつ病を引き起こす遺伝子がある可能性が示されました。
うつ病を引き起こす可能性のあるのは、ある遺伝子のDNAに欠陥がある場合だというのです。
3p25-26染色体として知られるもので、この染色体には40の遺伝子が含まれおり、どの遺伝子が関係するのかはまだ分からないようです。
うつは、トラウマ的なできごとが切欠となって生じることが多いのですが、そのできことの影響を受けやすい人とそうでない人がいることが昔から分かっています。
うつ病をもった2人以上の兄弟のいる、イギリスの家族の800世帯以上とアメリカの91世帯およびフィンランドの25世帯のDNAを調査した報告で、うつ病の兄弟では、DNAの同じ箇所に同じ遺伝変異があったという結果がでました。
親からうつ病の原因となる遺伝子を受け継いでいるということを示すものかもしれません。
いづれの日にか、うつ病というものが、DNAレベルで治療され、完全に治るような時代がくるかもしれません。
そんな日がくるまで、心理的アプローチが、うつ病の方にとって大きな助けになり続けるのだろうと思っています。
