抗うつ薬が効くまでに時間がかかるワケ
2011.05.20
カテゴリ:ブログ
抗うつ薬が効くまでに時間がかかるワケ
Tag: うつ 神経伝達物資 脳科学
抗うつ薬がすぐに効かないのはなぜだろ?
うつ病では、元気の素である「神経伝達物質」というものが少なくなっているだけでなく、それを受け取る「受容体」も故障を起こして、その数も増えてしまっています。
抗うつ薬は、神経伝達物質が神経内に再び吸収されるのを防いで、元気物質が少なくならないようにしますが、脳由来神経栄養因子BDNFを増やす作用もあります。
BDNFが海馬の神経を修復し、抗うつ薬が効くように働くようになるまでに時間がかかるのです。
このため、抗うつ薬が効果をあらわすまでに時間がかかるのだと考えられています。