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血液検査で「うつ状態」を判断!

血液検査で「うつ状態」を判断!

Tag: うつ病 診療 脳科学

うつ病の診断する血液検査第2弾です

報告したのは米国イリノイ大学の研究者で、米国の科学誌ニューロサイエンス(Journal of Neuroscience)に掲載されました。  

精神疾患を発症したことのない人の脳と比較して、うつ病患者の脳細胞では脂質ラフト(lipid rafts)と呼ばれる部分に、シグナル伝達に関与するGs alphaというたんぱく質が多く存在するというのです。

  • シグナル伝達とは、体の中の情報を各細胞に伝えていくメカニズムの総称です。
  • 脂質ラフトとは、細胞膜のあるシグナル伝達などに関与する分子の寄り集まりのことです。

Gs alphaが脂質ラフトに閉じこめられると、神経伝達物質を活性化する能力が低くなってしまうということはこれまでの研究で明らかになってきています。  

抗うつ剤はGs alphaを脂質ラフトから除去することが分かっています。

抗うつ剤が脳細胞の脂質ラフトに作用するには約1か月かかるため、より早期に抗うつ薬の効果をしる指標として注目されたのが、血球の脂質ラフトです。

血球の脂質ラフトでは、抗うつ剤の効果が4-5日間で判かることを研究の結果突き止めることができたとのことです。

抗うつ薬が脳細胞に効果を及ぼす前の早い段階で、血球の脂質ラフトに効果がでないと分かれば、効果のない抗うつ薬を効くか聞かないかを判定する薬1か月という期間を患者さんが無駄に待つということが防げる可能性が出てきます。

どこまでの確実性があるのかは、今後の臨床研究を待たねばなりませんが、実用化されれば患者さんにとっても医療側にも朗報でしょう。

早期の実用化が待たれます。

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