あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

昨日の続き

昨日の続き

Tag: 脳科学 診療

嫌な記憶の抑制を日常診療に応用できる?

昨日のブログに、不快な記憶を意識的に抑制できるという研究を紹介しました。

昨日述べた抑圧という心理メカニズムは、どちらかというとメンタル面の病気を引き起こすもの、というニュアンスで語られることが多いように思われます。

この抑圧と似たような現象を、脳の前頭前野という部位が意識的に引き起こすことができるというのです。

筋肉も脳も、使わなければ衰えていきます。

使わなければますますできなくなるという原則は、人体に普遍的に適用できる原則です(あくまでも私見です)。

意識的に嫌な記憶を抑制する=考えない努力をすることで、前頭前野の働きを強化し、さしたる努力をせずとも、嫌な記憶の抑制ができるようになる可能性があります。

逆に、嫌な記憶を思い起こすことで、どんどん嫌な気持ちが悪循環的に増悪し、耐え難いものになってしまうものです。

実際、臨床経験からすれば、嫌なことを考えれば考えるほど症状は悪化していくようです。

症状が落ち着いてくると、多くの患者さんが、そのこと(嫌なこと)は考えないようにしていますと報告してくれます。

嫌なことを考えないようにする努力で、前頭前野の機能が強化され、自然と嫌な記憶を呼び起こさないようになるのではないでしょか。

自ら、こころのなかで、ストップとかリラックスとつぶやきながら、嫌な記憶や気持ちが出たときに、その考えを止めて他のことで注意を逸らしていくことで、かなりの嫌な気持ちを自分でコントロールできるようになると思います。

いやな気持ちや気分、記憶に悩まされている方は、一度、試して見られてはどうでしょうか?

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional