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2型糖尿病では特定遺伝子が変異している?

2型糖尿病では特定遺伝子が変異している?

Tag: 2型糖尿病 遺伝子
熊本大学大学院・富沢一仁教授(分子生理学)らの研究です。
日本人に多くみられる肥満を伴わない2型糖尿病。

1型糖尿病は、膵臓の細胞が破壊されてインスリンが分泌されなくなって血糖値が高くなるのに対し、2型糖尿病は、インスリンの分泌が低下するかインスリンへの感受性が低下することにより発病します。

欧米ではインスリンへの感受性が低下して生じる肥満を伴う2型糖尿病の方が多いのですが、日本では膵臓のインスリン分泌低下がより重要な原因であるといわれています。

本研究者は、特定の遺伝子が変異し、インスリンの分泌が低下しているとの研究結果を得たというのです。

この遺伝子は、CDKAL1と呼ばれるもので、アジア人の約25%に変異が認められている一方で、欧米人は10%程度であるといいます。

研究者は、マウスのこの遺伝子を変異させ、肥満でなくとも糖尿病になるとの研究結果をえました。

この遺伝子の変異により、異常なインスリンができやすくなって、正常に機能するインスリンの分泌が妨げられることも同時にわかりました。

日本人の糖尿病患者の約9割が2型ということですが、肥満がないにもかかわらず糖尿病になるメカニズムの回答を示唆する報告は初めてだということです。

この研究は、やがて2型糖尿病の根治的治療薬が開発される可能性を秘めています。

もっとも、適度な運動と食事の自制ができればお薬なんかいらないのですが・・・。

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