コーヒーが「うつ病」効く？（その２）
2011.10.03
カテゴリ：ブログ
コーヒーが「うつ病」効く？（その２）
Tag: コーヒー カフェイン うつ病
さらに詳細を追加掲載しました。
1日に2杯以上のコーヒーでアメリカ女性の「うつ病」が減少するという報告があったことを書きましたが、男性でも、コーヒー摂取が「うつ病」を減少させることが報告されているようです。
女性に関するコーヒーと「うつ病」の研究はなかったのですが、米ハーバード公衆衛生大学院のMichel Lucasらの研究チームが、アメリカ人女性5万739人（平均年齢63歳）を10年間追跡調査し、コーヒーを1日2杯以上飲んだアメリカ人女性で、「うつ病」の発症が減少したという結果を、Archives of Internal Medicine（2011;171:1571-1578）に発表しました。
1996年から2006年まで、2年ごとに郵送調査をおこない、10年間の追跡期間で、2,607人が「うつ病」なりました。
結果は、昨日記載したように、週1杯以下のアメリカ人女性と比較して、「うつ病」発症の危険度は、1日2～3杯のアメリカ人女性で15％減、1日4杯以上で20％減でした。
週2～6杯と1日1杯では、統計学的に有意な危険度の減少はなかったようです。
また、カフェインフリーコーヒーでは危険度は低下せず、カフェイン量で1日100ミリグラム未満摂取の女性に比べ、1日550ミリグラム以上摂取した女性で「うつ病」発症の危険度が20％減少したという結果も得られました。
コーヒーを摂取すると自殺率が低下するという報告もあり、コーヒー=カフェインが、「うつ病」やそれに関連の可能性がある「自殺」を抑止する効果があるのでしょうか。
はっきりした結論は今後の研究を待たねばなりません。
