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高脂肪食で食欲が亢進する!

高脂肪食で食欲が亢進する!

Tag: 高脂肪食 視床下部損傷
高脂肪食で脳の損傷が引き起こされ、食欲が亢進するとか…ほんと?
太れば太るほどに食欲は亢進し、ダイエットは遥かかなたに過ぎ行くのみ。

これについて、肥満関連要因が、脳に直接影響を与えているのではないかとの仮説があります。

米国ワシントン大学のJoshua P.Thalerら(J Clin Invest 2012; 122:153-162に掲載)は、高脂肪食でマウスやラットを飼育すると、1~3日以内に脳の視床下部が炎症を起こして神経が損傷され、そしてこの神経の損傷が、食欲を刺激し、より高脂肪食を求めるという悪循環を生じさせるという研究結果を示しました。

この研究によれば、高脂肪食(通常食の約2倍)を好きなだけ食べさせたラットとマウスの視床下部で,すでに食事開始後24時間以内に炎症マーカーが上昇し始め、さらに1週間以内に炎症に起因する神経の損傷が発生したというのです。

この炎症は,ほほ1週間くらいで治まるそうですが、高脂肪食を与え続けると、約1カ月後に再発し,約8カ月経過後も持続していました。

Thalerらは、ヒトでも同様の現象が生じるかを34例の被験者で調査しました。

結果は、肥満度が高い人ほど視床下部の炎症による神経損傷が認められたということです。

ラットやマウスで観察された視床下部の高脂肪食摂取早期の炎症反応が、ヒトでも起こることが確認されたわけではありません。

しかし、高脂肪食の取り過ぎが習慣化すると、視床下部での神経細胞の炎症が慢性化(常態化)する可能性があります。

つまり、「食べる→太る→食欲が亢進する→食べる→太る→・・・」という悪循環から抜け出せなくなるのです。

常日頃から、食べ過ぎないよう自重することが慣用ですね。

そういえば、普段は食べ過ぎないよう自制できているのに、宴会やお正月などで食べ過ぎてしまうと、それを契機に食べる量が急に増えてしまうことはよく経験します。

食べて24時間以内に、視床下部で私にも炎症反応が起こっているのでしょうか?

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