精神障害と暴力の研究結果から思ったこと
2012.03.04
カテゴリ:ブログ
精神障害と暴力の研究結果から思ったこと
Tag: 暴力
精神障害のある方のほうが、暴力被害にあうことが多いのです!
巷には、精神障害者は危険であるという風説があります。
メディアが、稀で異常性の高いケースしか報道しないためかもしれません…
しかし、実際に数万人をメタ解析した報告では、精神障害のある方のほうが、暴力被害にあうリスクが高いことが分かりました。
実際、病院勤務時代に接した患者さんたちは温かく優しい方々でした。
何年も、中には何十年も入院している統合失調症の方々が、わたしが疲れて見えるときには「先生大丈夫ね?」「疲れとるね?」などと真剣な面持ちで気遣いの言葉をかけてくれたものです。
苦悩を抱えている極期には余裕はないかも知れません。
しかし、その時期を過ぎて、多少の静寂が訪れてくる時期には、苦しみを知っているからこそ人に優しくなれるのかも知れません。
人間、波に乗っているときにほど、人の気持ちを気遣うことができないのかも知れません。
上手くいっているときこそ、他人の心を気遣い謙虚であれ…ということでしょうか。