うつ病と引きこもりの「あいだ」?
うつ病と引きこもりの「あいだ」?
Tag: うつ病
いわゆる「新型」うつ病とと近年呼ばれるものの病態は?
典型的な古典的モデルのうつ病は、抱え込みすぎて、頑張って頑張り過ぎたという経過ののちに、自罰的となって『憂うつ気分と喜びの感覚の消失・意欲や思考力の低下』を来たすものでした。
一方、新型とよばれるうつ病の発症過程は、抱え込むが耐えられずに投げ出して、自分のことは誰も理解していくれない助けてくれない会社が悪いと他罰的なって、『仕事の領域では、憂うつ気分と喜びの感覚の消失・意欲や思考力の低下を来たす』ものであす。
さらに、古典的うつ病では、私生活でも同様の症状を呈するのに対し、新型うつ病は、好きなことをする時だけは元気になって、趣味に興じたり旅行を楽しんだりするという特徴があります。
新型うつ病を、病気として治療すべきか否かについて専門家の間でも意見が一定していないのが現状です。
これとは別に、うつ病とは病態の違う「引きこもり」というものがあります。
「引きこもり」も疾病としては、ハッキリとした病名が付けられません。
うつ状態とも言えず、単なるサボりとも違う病態です。
新型うつ病と違い、私生活も不活発になりますが、頑張り過ぎた消耗状態でもありません。
病態の形式からすると、新型うつ病は、引きこもりと古典的うつ病の中間的なものかもしれません。
いずれの病態も、自分ではどうしようもないという点では、同じといえるでしょう。
自分ではどうしようもない状態であれば、治療の手助けを、医師はするべきではないでしょうか?
私はそう思っています。