何故に生くる?
何故に生くる?
Tag: 考えない
人生の「公理」が問題となるとき
何のために生きているのか分からないという訴えをよく聞きます。
メンタル面が弱体化してくると、通常は問題となっていない命題が大きな思考対象となってきます。
元気な時には、考えもしなかった命題が、大きく心を占有してきます。
ところで、数学に「定理」と「公理」というものがあります。
公理とは、そのもの自体が自明であり、証明することはできない基本として「真」であるものです。
定理とは、公理から証明される原則のようなものです。
人生でも、数学でいう公理のようなものがあります。
これを「自明性」と呼んでいいと思います。
自明性とは、特に考えなくとも、明らかにそれを前提として意識することなく生活している精神の根本となるものと言い換えられるものです。
そのひとつに、「何のために生きているのか?」という命題があります。
しかし、このような自明な命題は、高名な哲学者であっても容易に答えることができないもの、数学でいう「公理」すなわち証明できないけれども「真」であるものに相当するのです。
調子の悪い時に、このような自明性命題に答えを出そうとしても無益です。
調子の悪い時は、思考のスパンを極端に短くして、「先を考えない・深く考えない・考えを行為でぼやかす」ということが得策です。
不調な時ほど、考えないようにする訓練が必要ですね!