所詮、人はこんなもの
所詮、人はこんなもの
Tag: 身の丈
起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半
どんなに偉い人であろうと、所詮、人は、起きているときは半畳、寝ているときはセイゼイ一畳分の存在。
たとえ天下を取っても、一食で食べられるのは二合半が限度といった存在でしかない。
あくせく富や名誉だけを追い求めるものではないという諺です。
欲にばかり囚われず、身の丈に応じた生き方の中で、自分という存在の本質を見極めていこうということなのかもしれません。
生きていくうち、人は色々な欲に囚われてしまいます。
特に、成功してしまうと、大切なものが心からモノに移行しがちです。
良い方向に働けば、良心と信念に基づいた事業欲となり、さらなる成功へと導かれ、社会への貢献という形になるでしょう。
このような場合には、心の大切さも保たれ、心ある人のままでいることができるでしょう。
しかし、知らず知らずのうちに、心ある成功ではなく、成功のための成功を追い求めてしまい、しかもそれに気づかないままになってしまうことがあります。
成功してこそ、謙虚に自らを省みることが必要なのでしょう。
クリニックでも同様のことが起こるかも?
開業し始めたころは、温かさのある診療態度であったものが、患者さんが溢れんばかりに来ていただけるようになると、急に態度が横柄になり、嫌なら他のクリニックに行ってくれと言わんばかりの態度になってしまう。
こんなことは、精神科クリニックではありえないと思いますが…
精神科クリニックは小さくて、丁寧に診ることができる患者数の診療に留めるべきだと私は思っています。
今後も、この信念を貫いていこうと思っています。