社交不安障害SAD
2012.06.25
カテゴリ:ブログ
社交不安障害SAD
Tag: SAD
対人関係療法で治せる?
対人関係療法を施行する上での根本は、まず、SADを性格ではなく病気と認識することにあります。
「性格だからどうしようもない…」というパラダイムを、「病気であり治療法がある!」というように、パラダイムをシフトして行くのです。
そして、自分が実際に行っている対人関係的応答の中で、自分はどの様なことを恐れているのか?その恐れていることを文章化してみるのです。
さらに、恐れていることを避けるために、自分は、どの様な対人対応パターンをとっているか?それにより、自尊感情をどの様に低下させているかを、これらも文章化して分析します。
分析というのは、恐れていることが生じる可能性(確率)について客観的に、治療者と一緒に本当に恐れていることほどのことが生じるのか?を検討するのです。
そして、恐怖感を誘発することなく、納得して実行できる修正行動パターンを実行実験し、成功体験を重ねることで、恐怖をコントロールできるという感覚を養う!
この、段階的に実行実験検証するというエクスポージャーが必須なのです。
多くの患者さんは、回避反応が強く、エクスポージャーを実行してくれません。
実行できれば、治癒の可能性が飛躍的に高まるのですが…