等価以上の提供?
2013.06.30
カテゴリ:ふと思ったこと
等価以上の提供?
あるビジネスマンの自己啓発本に、おおまか次のようなことが書いてあった。
ビジネスとは、その行為によって自分が得られるものと等価以上のものを相手に提供することで、相手に幸福感を感じてもらうという関係を築くことである!と。
対人関係でも目から鱗の理念だとおもう。
医療の世界でも同じじゃないかな。
良質の医療を提供することで喜んでもらえ、究極的にはハッピーになって貰えれば、患者さんも医療側も共に充足した気持ちになれる。
そしてモチベーションやチャレンジ精神が湧き出て、自らの成長への意欲や他者に貢献しようという活力が満ちてくるに違いない。
うつ状態にある患者さんは、
自分は何のために生きているのか分からない…
自分の存在価値ってなんでしょうか…
生まれて来なければよかった…
などなど、ネガティブにネガティブに考えることを反芻してしまう。
他者への貢献という視点でリビューすることは難しいけれど、どんなに落ち込んでいても、身近な他者に「ありがとう…」を言えるだけの活力は残っているのじゃないかな。
ありがとうの一言で「僅かな幸福」を提供することはできるのじゃないかな…と思う。
自分が貰っているものの等価以上の何かを提供するという観点は、うつからの回復にも資するものかも知れない。