勇み足?意図的誘導?
2014.04.07
カテゴリ:ふと知ったこと
勇み足?意図的誘導?
製薬2社(塩野義製薬と日本イーライリリー)が、自社データを高知大学医学部准教授に提供し、「うつの痛み」の根拠とした論文を書いてもらった?
うつ病による痛みという啓発キャンペーンに批判がわき起こったことは、一般には知られているのだろうか。
製薬会社2社が広報用インターネット調査のデータを医師に提供し、それを元に医師が論文を書いた。
論文の中立性に疑いを持たざるを得ない。
この論文を根拠に、うつ病の診断基準にない頭痛や肩の痛みのある人に受診を呼びかけた。
テレビCMも流された。
テレビCMは終了し再開予定はないようが、ネットでは活動が継続されるという。
抗うつ薬が痛みに効くことは経験的に知られていたが…
製薬会社も過当競争の中、マーケッティングでの勇み足?それとも意図的誘導?
後者なら悪と断ずるとまでは行かないが、望ましきことではない!
注)本来、うつ病の診断基準には存在しない痛みを、「痛みがあればうつ病の可能性が高いかもねぇ。(医者にはうつの痛みには○○が効きますよーって宣伝してますから)早く行った方がいいですよ!」的なマーケッティングを行ったことが問題視された。
注) 上記某社の抗うつ薬に「糖尿病性神経障害に伴う疼痛」への効能は認可されている。