メタ心配
メタ心配
メタ心配にご注意を!
不安を漠然と不安がっていると…
メタ心配という状態となってしまいます。
自分が不安であることを根拠に不安になるという現象のことをメタ心配といいます。
普通は、現実的原因があって 、
そのことが自分にとって困ってしまう結果を引き起こす可能性が相当程度あり、
そして、それへの対処が自分には困難であるとき、
その困る結果についてアレヤコレヤと悪い方に悪い方に考えてしまう、
これが普通の不安状態です。
例えば、ムカついていて、偶々転がってきたサッカーボールを蹴飛ばしたら、道路端の民家の盆栽に当たって壊してしまったとします。
その盆栽は、相当高価なものようでした。
そして、怖くなって逃げ去ってしまったとします。
見ている人はいなかったからバレないはずだ…
でも近くの民家の窓から見られていたかもしれない…
防犯カメラが設置されていたら…
器物破損で逮捕されるかもしれない…
数百万もする盆栽っだたら…
謝りに行った方がいいんだろうけど…
あー、どうしよう…
不安になるのが普通ですね。
この場合、謝罪に行って、盆栽の持ち主がいい人で、例え高価な盆栽であっても許してくれて、保証も請求されなかったとするなら不安はなくなってしまうでしょう。
ところが不安の現実的内容から離れてしまって、
自分が不安を感じているから、だから不安だというように、
自分の不安を根拠にして不安になる状態になってしまうと、
前記のように現実的な不安の根拠がなくなってしまったとしても、
自分が不安であることが新たな不安の原因となっているため、
自分が不安でなくならない限り新たな不安が消えないことになります。
元々の不安が原因で、今すでに新たな不安が生じてしまっているのですから、
その新たな不安を原因として、さらに新たな不安が発生するので、これはもう際限なく不安が発生してきて不安が治らない状態になってしまうのです。
このメタ心配という状態が不安障害の方に起こっている病的状態なのです。
このメタ心配に気づくだけでも、不安障害は改善します!
不安症の方は、この「メタ心配が起こっていないか?」と自問してみてはいかがでしょうか。
きっと、変化が現れてくると思います。
一度、お試しあれ!