あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

心に潜むもう1つのドリームキラーとは?

心に潜むもう1つのドリームキラーとは?

ドリームキラー

文字サイズ:

私はビジネス系の自己啓発本を読むのが好きなのですけど、そういった本によく書かれているのことがあります。

それは、自分のビジネスレベルを上げるには、付き合う人を自分よりレベルの高い人たちに限定するべきであるというようなことです。

自分よりビジネスレベルの低い人は、あなたがレベルアップすることを阻止するドリームキラーとなる可能性があるから、交流の人間環境を自分よりビジネスレベルの高い人たちとのみのお付き合いにすべきであるとビジネス系自己啓発本は主張しています。

このドリームキラーとは、あなたがレベルアップしようとすると、それは難しいから無理だよとか、その選択はよくないとか、やってみると手間がかかりすぎるよとか、親切を装ってレベルアップのための第一歩を踏み出さないように働きかけて来る人たちのことを指す言葉です。

ところが、このドリームキラーは自分の心の中にも潜んでいるのをご存知ですか?

自分の心に潜むドリームキラー

ドリームキラーは周囲の人たちだけではありません。自分の心の中にもドリームキラーは存在するのです。以下に心の中のドリームキラーの例をいくつか取り上げてみます。

もう歳だから・・・

私ももう60歳だし

  • 今から行政書士の資格を目指しても・・・
  • 今さら起業しても・・・
  • この歳でピアノをはじめるのもなぁ・・・
  • etc.etc.

などということでしょうか。今からはじめてももう遅い、成果をあげられない、きっと上手くやれないなどと考えて、結局、することを止めてしまうのです。やれるかやれないかは「やってみないと分からない」のにですね。

お金がないから・・・

  • 動画編集のサイドビジネスを始めたいけど高性能のパソコンを買うお金がないからなぁ・・・
  • 司法書士の資格を取りたいけど通信教育や夜間学校を受講するお金がないものねぇ・・・
  • アフィリエイトのセミナーを受けたいけど30万円もするし・・・
  • etc.etc.

お金がないということを言い訳にしています。パソコンを買ったりセミナーに参加したりするために、お金を貯めるための努力も頭から消えてしまっています。飲みに行く回数を減らすとか、外食を控えるとか、無駄遣いをチェックするとか、「お金を貯めるために我慢をすることをしない」のです。

時間がないから・・・

  • 普段の仕事が忙しくて勉強する時間がとれないよなぁ・・・
  • 飲み会の機会も多いし友達と付き合ったり趣味の時間もいるからスキルアップする時間が取れないよ・・・
  • 好きな番組や動画を見たいしゲームもしなきゃいけないし、スキルアップの時間なんて取れないよ・・・
  • etc.etc.

何かを得るためには何かを諦めなければなりません。友達と遊ぶ回数を減らしたり、観たい番組を我慢したり、趣味の時間を削るなど時間を作るために諦めるという発想さえ出てこないのでしょうか。時間はできるのを待つものではなく、何かを捨てて作るものです。時間がないというのは「しないための言い訳」にすぎません。

あの人は違うから・・・

  • YouTuberになって稼ぎたいけどHikakinさんのように特別の才能もないし・・・
  • アフィリエイトで稼ぎたいけど月額5000円以上稼いでいる人は5%もいないらしいよ・・・
  • 司法書士の資格を取りたいけど合格率は3~4%っていうから僕にはできないよなぁ・・・
  • etc.etc.

例えばYouTuberのHikakinさんのように年に何億円も稼いでいる超一流の方々と比較してしまえば「あの人は違うから」ということになります。でも、YouTuberでもアフィリエイターでも数万円程度なら収入を得る可能性はあなたにもありますし、20~30万円くらい稼げるようになることも「やってみなければ分からない」でしょう。あの人たちは特別だから僕にはできないと決めつけることで、やって失敗して自尊心を傷つけられるリスクを避けているのです。しなければ失敗することはありませんから。でも、当然、成功することもないのです。

今はその時じゃないから・・・

  • あれもしないといけないし、これもしたいし、それらが終わってからにしよう・・・
  • 留学の話があるけど今はその時期じゃない気がするなぁ・・・
  • 妻(夫)とのギクシャクした関係が安定してからにしよう・・・
  • etc.etc.

いろんな条件が整ってからにしようと先延ばししてしまいます。~~だからというような具体的なことがある場合もあれば、現実的根拠がないのに感覚的な「今はその時期じゃない感」によって先延ばししてしまうこともよくあります。先延ばししたことは永遠にすることがないのが世の常ですね。

コンフォートゾーンという蟻地獄

人は現状を不十分であると感じていても、何とか暮らせているなら「変化することを恐れる」ものです。「現状は危険ではない」という意味で、「努力しなくていい」という意味で、そして「しなければ失敗して傷つくことがない」という意味で安楽な状態なのです。これをコンフォートゾーンといいます。

しかし、コンフォートゾーンに留まっているかぎり、何も進歩することはありません。寒い日に「ぬるま湯」につかっていれば、そこから出られないのと同じですね。熱いお湯なら温まれば出ていくことができますし、冷たすぎる湯船なら上がった方がましですから出ざるを得ません。コンフォートゾーンは正に「ぬるま湯」です。

何とかしないといけないと思いつつも、自分の中のドリームキラーがあなたをコンフォートゾーンに留めてしまいます。何とかしようとあがくけれども出られない。コンフォートゾーンから逃れようとするけど、ドリームキラーが蟻地獄の砂のようにあなたの脱出に立ちはだかるのです。

蟻地獄から請け出す方法とは

コンフォートゾーンという蟻地獄から抜け出す方法は、とにかく自分の中のドリームキラー、すなわち自分が夢に向けて踏み出さないようにどんな言い訳をしているかに気づくことです。

先にあげたどのタイプの言い訳をしているかに気づいて、自分の夢に向かって行動を起こすことと起こさないことのメリット・デメリットを紙に書いて考えてみるといいでしょう。困難があっても夢に向かって進み始めた場合と、夢を諦めた場合の今後のハピネスについてじっくりと考えてみましょう。

結果として、夢を諦めて別の方向性に向かうのもいいでしょう。そして、ドリームキラーに無意識にひれ伏して、漫然と日々を過ごすのをよしとするかしないかはあなたの自由意志です。さて、あなたはどのような選択をしますか?

蛇足

「コンフォートゾーンの作り方」即満席のTPIE講座のポイントを要約した本です。多少参考になるかも?

コンフォートゾーンの作り方

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional