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新型コロナウイルスの感染経路とマスクの効用

新型コロナウイルスの感染経路とマスクの効用

近畿大学の感染経路に関する研究

近畿大学のNEWS RELEASE ( https://newscast.jp/news/5032698 ) に興味ある研究が行われたことが公表されていました。

同大学の東賢一らの研究によれば、医療現場での新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染が一番多いけれど、接触感染したり空気感染したりする可能性のあることが分かったというのです。

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感染経路

具体的感染リスクの順位は

  • 1位:飛沫感染
  • 2位:接触感染
  • 3位:空気感染

という結果とのこと。

もう少し詳しく言うと、新型コロナウイルスの感染リスクの60~86%が飛沫感染であり、次に感染リスクが高かったのが患者の飛沫が物の表面に付着し、それを手指で触って自分の顔にある口腔粘膜や鼻腔粘膜をさらに触ることでウイルスに感染するという接触感染による感染リスクが9~32%でした。

しかし、いわゆる空気感染のリスクも5~6%あり、感染した人の唾液中に含まれるウイルスが多いと、空気感染するリスクが高まることも判明しました。

つまり、これらの研究結果から、新型コロナウイルスへの感染を予防するには飛沫から逃れること、顔を触らないこと、そして吸い込まないことが重要であると分かったと言えるでしょう。

医療関係者の感染リスクのシュミレーション結果(近畿大学続き)

医療関係者の感染リスクは、治療する側の医療従事者がサージカルマスクを着用するだけの場合は63~64%、フェースシールドのみを着用した場合には97~98%、そしてサージカルマスクとフェースシールドを併用した場合は99.9%以上も感染リスクを少なくすることができることが明らかになりました。

感染して治療を受けに来ている患者さんにサージカルマスクを着用してもらったなら、感染リスクは99.99%以上も減少し、さらにサージカルマスクをつけてもらったことに加えて診察室の換気を1時間あたり2回を6回に増やすと、患者さんにサージカルマスクを着用してもらっただけの場合の感染リスクを半減させることができることが分かりました。

普通の人の新型コロナ対策は?

以上の研究報告を参考に、私たちが日常でできる対策について考えてみると、私たちが利用できるマスクなどのウイルス感染対策アイテムは不織布マスクフェイスシールドでしょう。

しかし、外出先で他人と会話するときにマスクとフェイスシールドをするのはちょっと奇妙な感じになってしまいますね。

たとえ奇妙に感じられることを覚悟の上でマスクとフェイスシールドを併用したとしても、一般で手に入れることのできる不織布マスクでは、いわゆる空気感染を防ぐことはできません。

ですから、N95と呼ばれているウイルスを通さないマスクを利用できない一般の方は、三密となるような場所に出かけないことが一番の対策になりますね。

ましてやマスクを外さないといけない外食は一番避けなければならないものでしょう。マスクを外しての会話は新型コロナウイルスへの感染リスクを著しく増やしてしまうのです。

さらに飲酒が加われば話し声も大きくなって飛沫はもとよりマイクロ飛沫とかエアロゾルとか言われる空気感染のリスクが増してしまいます。

外食する時は屋外に位置するテラス席で飲食するか、テイクアウトして人気の少ない眺めの良い場所で飲食するよう心がけるのが得策ですしょうかね ^ - ^

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