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うつ病の再発について

うつ病の再発について

うつ病の再燃と再発についての知見

  1. 一度うつ病を発症すると、ほぼ半分の人は再発する。
  2. 一生のうちにうつ病になる確率は約5%である。
  3. 症状の改善が最高になってから、4カ月以内に抗うつ薬の服薬を中止すると40~60%の人が再発する。
  4. 薬物療法を継続した場合は、再燃率は10~20%に低下する。
  5. 抗うつ薬の服薬は回復状態が4~6ヶ月間続いたときに終了する。
  6. 回復していたとしても服薬を中断すると10~15%が8週以内に再発する。
  7. 回復状態にあっても抗うつ剤を週に25%以上減量していくことはよくない。
  8. 回復状態の患者さんでも服薬を中断すると、3年以内に85%が再発(維持療法を受けている人は80%は再発がない)。 
  9. 症状が認められなくなっても、抗うつ薬の投与量を多目で続けると再発率は低下する。

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その他の知見

  1. Belsherらによれば、完全に回復して2年間再発しなければ、再発の危険性は非常に小さくなる。
  2. 3年間再発していないうつ病20例をイミプラミンで維持療法を施行→追加の2年間イミプラミンorプラセボで経過観察→非再発率はイミプラミン9%vsプラセボ67%(ピッツバ-グ大)。
  3. 抗うつ薬療法開始後3~6週間で症状が40~60%に減少する。
  4. ベックの認知療法やクラ-マンらによる人間関係精神療法により三環系抗うつ薬と同等の効果を得るには12~16週間かかる。

日本の知見

平成 18 年度厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業) こころの健康についての疫学調査に関する研究報告書によれば、

  1. 日本における大うつ病の健常者の生涯有病率は6.5%(DSM-Ⅳ)〜7.5%(ICD10)
  2. 初発の大うつ病患者が再発する確率は約60%(アメリカ精神医学会)とされている。

アメリカ精神医学会の知見

APA (アメリカ精神医学会)によれば、

  1. 初発の大うつ病患者が一度よくなっても再発する確率は約60%。
  2. 2回うつ病を経験した人が3回目に再発する確率が約70%
  3. 3回うつ病を経験した人。が4回目に再発する確率は約90%。

海外の12研究の比較の知見

海外の12研究によると、うつ病の再発は、

  1. 1年以内の再発確率は40~50%
  2. 一生のうちでの再発確率は90%
  3. 10カ月以内の再発確率は40%
  4. 5年以内の再発確率は41~75%
  5. 10年以内で58%
  6. 15年以内で85%
  7. 25年以内で80~88%

日本うつ病学会の知見

うつ病の回復率についての日本うつ病学会の発表によると、初診患者の回復率は、

  1. 1カ月以内が20~30%
  2. 1~3カ月以内が50%、
  3. 18カ月(1年半)でも回復しないが15%
  4. 治療してうまくいけば3カ月程度で社会復帰できる場合が大半

再発率については、

  1. 1年以内が30%
  2. 5年以内が40~60%

うつ病の回復率

  1. 国内の研究では6カ月程度の治療で回復する症例が50%程度
  2. 多くの症例で比較的短い治療期間で回復する
  3. 20%程度の症例では1年以上うつ状態が続く

ストレス因性の抑うつ状態の再発に関する疫学的調査データは見つけられない

  1. ストレス因性の抑うつ状態の再発は、健常者の発症率と大うつ病の再発率の中間的確率であると想定される。
  2. 再発の予防には自主的な認知再構成法(指導済み)の実践および不調時早期の受診によるスクリーニング面接が望まれる。
  3. 再発時には速やかに薬物療法の強化する必要がある。

参考資料

  1. These ME, Sullivan LR: Relapse and Recurrence of Depression. A pratical approach for prevention. CNS Drugs 4: 261-277 (1995)
  2. 日本うつ病学会の発表
  3. APA (アメリカ精神医学会)の発表

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