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うつ病の後遺症?抗うつ薬を服用しなくなっても普通に働けるようになるのには長期間かかる!

うつ病の後遺症?抗うつ薬を服用しなくなっても普通に働けるようになるのには長期間かかる!

3万人以上のうつ病労働者を調べた産業医大の研究によれば、ロジスティック回帰分析という多変量解析で運籍したところ、労働能力の回復には約1年以上かかることが分かりました!薬物療法の終了後、11~14か月を経過するまで労働能力に相当程度の障害が認められるということが分かったのです。

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また、個人差はあるのは当然ですけれども、集団で比較すると、抗うつ薬などの薬物療法を継続していることが重度の労働能力の障害と関係しており、特に服薬期間が4か月未満(治療早期)の人ではその傾向が強く見られたようです。

これらの結果が指し示すこととは?

うつ病で薬物療法を必要とされる期間は、職に就いていたり復職していても、相当程度の労働能力の障害があるので、他の社員やうつ病になる前と同じ程度の労働をさせず労務を軽減する必要があるということを意味しています。

それだけでなく、薬物療法を終えた後でも、服薬終了から1年程度は労務負荷を軽減することが望ましいということです。うつ病を甘く見てはいけません。薬物治療が終わったり治療が終結した後も、1年程度は自分の体調やメンタル面の状態に気を付けて仕事をしていくよう気を配りましょう。

参考文献

Tomohisa Nagata, Yoshihisa Fujino, Koji Mori, Work functioning impairment in the course of pharmacotherapy treatment for depression.,Scientific Reports volume 10, Article number: 15712 (2020)

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