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要注意!セロトニン症候群とは?

要注意!セロトニン症候群とは?

抗うつ薬などセロトニンに作用するお薬を服用しているときに生じる可能性のある重篤な副作用の1つです。お薬を飲み始めてから、あるいは増量してから大抵は6〜24時間以内に始まります。そして、通例、治療すれば24~72時間以内に症状は消失するはずです。ただし、作用時間の長いお薬(1日1回の服用でよいものなど)を服用したときにはもっと長い時間続くこともあるようです。

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緊急事態

どんな症状があるの?

精神症状と身体症状があります。

精神症状

  • 激越(非常に強い不安と落ち着きのなさ)
  • 不安
  • 見当識障害
  • 不穏
  • 興奮
  • etc.etc,

身体症状

*神経筋症状

  • 振戦(細かい手足などの震え)
  • ミオクローヌス(筋肉の短時間の電気ショック様筋収縮)
  • 反射亢進(腱を叩くとその四肢がビンビン動く)
  • 筋強剛(筋肉が強く固まる)
  • 両側バビンスキー反射陽性(足底をひっかくと足趾が開く)
  • アカシジア(ソワソワしてじっとしていられず苦しい)

*自律神経症状

  • 高血圧
  • 頻脈
  • 頻呼吸
  • 高体温
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 不整脈
  • シバリング(慣例時のような全身の震え)

診断のための「Hunter criteria」

使いやすく簡単で診断精度の高い「Hunter criteria」という基準で診断するのが便利です。

  1. セロトニン作動薬を服用していることに加え以下のうち1つ以上が当てはまる
  2. 筋緊張亢進
  3. 自発的なクローヌス
  4. 振戦と反射亢進
  5. 眼球クローヌスまたは誘発クローヌス+興奮or発汗or38℃を超える発熱

治療はとにかく医者に行け!です

特効薬はなく以下のような対症療法療法が主となりますが、とにかく早く医療機関を受診しましょう。

  • セロトニンに作用するお薬をすべて中止
  • 全身管理
  • 安定剤(ベンゾジアゼピン系薬剤)
  • 重症例ではICU(集中治療室)使用

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