話の長い人への対応方法とは?
話の長い人への対応方法とは?
空気の読めない人は結構いるものです。そんな人は、こちらが忙しい時とか次の予定が迫っている時にも、話を切り上げて欲しいという空気を読めず、自分の話したいことを話し続けてしまいます。こんな時、相手の気持ちを不快にすることなく話を切り上げてもらう方法は?
まず「してはいけないこと」
もう止めてくれとか時間がないんだけどとかいう気持ちが表情や態度に現れてしまうと、相手に不快な思いをさせてしまうので注意しなければなりません。
生返事をするとか、相手から目線や体に向きを外らしてしまうのは止めましょう。いかにも嫌そうな応対などもってのほかです。こんな対応をしていると相手との関係が悪化すること必至です。
予定が迫っていて時間がない時は、率直に「○○時に約束があるので、申し訳ないけどこれで失礼するね。ごめんm(_ _)m」と切り上げてもらうようにしましょう。
相手の発言を止める「言語調整動作」を使おう!
体の向きを相手に正対させてチョット身を乗り出すとか、覗き込むようにするとか、そうだよというような手のアクションを入れるとかすると、相手は何かあるのかと訝って(いぶかって)話を止めることがあります。
この相手の会話の止まる一瞬を捉えて、こちらが時間のないことを伝えるようにしましょう。喋り続ける人は息継ぎを瞬時に行なって空気を吸い込み会話を続けてしまいます。これを僅かに止めて、こちらが発話する一瞬の間を生じさせる必要があるのです。
「受け継ぎの法則」を利用しよう!
「受け継ぎの法則」とは、相手の言った内容を理解したということを伝えた後で、即座に自分が発言し始めると、相手もこちらの発言を聞く構えになるという法則です。例えば「○○ということですか、それについてですが・・・」などという言い方でしょうか。
ここで大切なことは、自分の伝えたいことや聞きたい質問を行う必要があるということです。「それは大変でしたね」とか「さぞ辛かったでしょうね」などと共感の言葉を挟まないことです。
共感の言葉なんて挟もうものなら、話の長い一方的に話すタイプの人は、堰(せき)を切ったように自分の思いや思い込み、恨みつらみなどをまくし立てて収拾がつかなくなってしまいます。10分も20分も一方的に話し続けることになってしまうかも知れないのです。共感的言葉は話の長くない人ににだけにする方がいいかも?ですね。
「受け継ぎの法則」を実行するタイミング
先に述べたようなボディーランゲージでこちらが発言する切欠を作ること以外に、相手が息継ぎをしたときとか目線を外らしたときが介入のタイミングです。
ただ、話し続けるタイプの人は息継ぎが非常に短いので、こちらがそれを捉えて話し出すには訓練が必要ですけど。一瞬を逃さず話を切り出す練習をしておくようにしましょうね。
相手に対する自分の嫌悪感をコントロールする訓練も重要
自分に生じる相手への嫌な気持ちをコントロールすることが非常に重要です。自分の中に生じた相手への嫌な気持ちは、隠そうとしても隠しきれず相手に伝わってしまうものです。
こちらのネガティブな感情が伝わってしまうと、話が長いタイプの人はこちらに攻撃の対象を移して、攻撃的な内容の話に切り替わって話を続けるようになって、逆効果になってしまいます。その上、相手にもこちらに対する反感が生じて関係が悪化してしまいます。
このようなことにならないために自分に生じた相手への嫌な思いをコントロールする必要があるのです。その1つの方法としてCALMER Approachなるものが知られています。
CALMER Approachとは?
CALMER Approachとは、次のような英語の頭文字を連ねたCALMERというアプローチです。
- Catalyst for change
- 行動を変えるための切欠として自分に助言したり助言を求めたりする
- Alter thoughts to change feelings
- 相手に対する嫌な感情の理由を自己分析し、相手との関係がどうなってしまうかを分析する
- Listen and the make a diagnosis
- 嫌な気持ちが生じたときにこそシッカリと相手の話を聞く
- こちらが受け入れの構えを持てると意外にも相手は安心し信頼して話が短くなるものです
- Make an agreement
- 些細なことにも共感のメッセージを伝える
- Education and follow-up
- 次に会う時に繋がるようなメッセージを伝える
- 「○○できるといいですねぇ」などかな?
- Reach out and discuss feelings
- 他の人に自分に生じた相手への嫌悪感を友人や同僚に聞いてもらう
- 同時にアドバイスをもらう
私がオススメする感情コントロール法
私が推奨する方法は、「あっ、今こんな風に感じているぞ!」って気づくことです。嫌悪感を感じてしまうと、それに続いて「こいつはどうしてこんなに不快なことを話し続けるのか!」「人が嫌な気持ちになっているのが何で分からないのか!」などと、自分の感情に支配されたネガティブな思考が生じて来るのが人間なのです。
嫌な感情に伴って作られる嫌な思考は、更に嫌な感情を作り出すことになってしまいます。感情と思考の悪循環による嫌悪感の拡大再生産が生じてしまうのです。
この現象を防ぐには、自分の感情と思考に気づいて、感情や思考に呑み込まれれないようにする以外に方法はありません。呑み込まれないための唯一の方法が、感情や思考に気づき、そして嫌な感情や思考を止めようとせず、ただ感情と思考を観察しながら感じ考えるという瞑想的方法です!
まずはお試しあれ^ - ^