あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

解決志向アプローチとは?その概要を解説!

解決志向アプローチとは?その概要を解説!

解決志向アプローチとは、インス-・キム・バ-グ(米国)などが提唱している短期に治療を終了できる心理療法の1つです。ここでは解決志向アプローチの原則の概要について書いてみました。
^ - ^

文字サイズ:

解決

解決志向アプローチの考え方

  1. もし壊れていないのなら直そうとするな
  2. 上手くいっているならそれをせよ
  3. 上手くいっていないなら他のことをせよ

というのが解決志向アプローチの原則です。

何故そうなったのかという原因を明らかにして、その原因を除去したり近づかないようにするのが普通の環境調整ですけど、解決志向アプローチでは原因を見つけることはしません。

解決志向アプローチですることは?

原因を追究せず、生じている問題の解決のみを目的として、

  1. 具体的にできることは何かを考える
  2. 今の状態を悲観的に考えない
  3. 問題を解決するチカラ(リソース)は既に自分の中にあると認識する

これらのことをことを前提とします。そして、そのチカラ(リソース)をいかに引き出して活かしていくかをカウンセラーと一緒に考えていくのです。

具体的にできることを考える

原因いついて思い悩むと「あー嫌だどうしようどうしよう」というような思いを反芻(はんすう:グルグル考え込む)するだけとなって、何も改善の方向への変化はけっして生じないのです。第一、原因を消去できるものなら、とっくに原因を解決しているはずです。原因自体は解決できないから悩むのです。原因は置いておいて、自分側だけで実行できる対処策にはどのようなものがあるかを考えることが実用的ということになります。

今の状態を悲観的に考えない

ひとことで言えば「悩む暇があるなら行動せよ!」ということでしょうか。「あー嫌だどうしようどうしよう」ってグルグル考え込む暇があるなら、具体的に自分側だけでできる対処策を考え、それを実行して有効なら継続し、効果が得られないなら修正したり別の方法を考え、それを実行することを繰り返すというマインドを持つということでしょう。本来的意味合いとは異なるかも知れなせんが、わたしはこう解釈しています。

問題を解決するチカラは自分の中にある

今これから解決のための能力を高めることを行なって、その能力が獲得できなければ困っている状況を解決できないというようには考えないということですね。何も変わらない今の自分の中に解決のためのチカラはあるのだと認識することで、希望と意欲がもたらされるのでしょう。

わたしなりの解釈

解決志向アプローチとは、原因自体をどうこう解決しようと考えるのではなく、原因側以外の、自分の領域だけでできる対処策を考え出して実行するということです。

壊れていないなら直すな

現在している対処法が機能不全的な対処法でなければ、その対処法を変える必要はない!ということですね。機能不全的とは、それをすることで逆にストレス状況が悪化するというようなことを意味しています。

上手くいっているなら続けよ

これは文字通り上手く機能していて良い結果が得られている対処法は、続けて行くといいですよ!っていうことです。当たり前のことですけど、気づいていないことも多い原則と言えるでしょう。

上手くいっていないなら違うことをしよう

これも当たり前のことですけど、なかなか気づかず、同じことを行なってしまいがちです。気を紛らわすために飲酒や買い物、ギャンブルに走ることなどが最悪の対処法になりますね。もっと建設的で効果の高い方法を考えて実行し検証して洗練させていくようにする必要があるのです。

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional