あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

聴覚情報処理障害(APD)とは?

聴覚情報処理障害(APD)とは?

令和3年7月8日にNHKで紹介された「聴覚情報処理障害(APD:Auditory Processing Disorder)」とはどのような障害なのでしょうか。これは聴覚に障害がないのに耳から入ってくる情報を理解できなかったり聞き取れない状態のことです。簡単に解説します。

文字サイズ:

聴覚

まず最初のご注意:当院では治療不能ですm(_ _)m

当院では聴覚情報処理障害を治療する能力も設備も専門スタッフも持ち合わせておりません。ホームページに「聴覚情報処理障害を治療している」と明記されている医療機関を探して相談するといいと思います。

病状

聴力検査で異常はなくても、雑音の多い場所で必要な音や話を聞き取れずに理解できなくなってしまうのが主たる病状です。一般にもカクテルパーティー効果という現象があることがしれられています。カクテルパーティー効果とは、いろいろな聴覚的あるいは視覚的な情報がある中で、自分に必要な情報だけを選択的に聞き取ったり気づいたりする脳の働きのことを表し、カクテルパーティーでの雑音の中で会話している相手の声だけを聞き取れる脳機能です。ちょうど、この逆が聴覚情報処理障害ということですね。音声としては聞こえているのに内容が把握できないのです。あるいは話しかけられても気が付かないとか、相手の話が長くなるとはじめの方を覚えていられないなどということも生じます。

発達障害の人に多くみられる

注意欠陥多動障害や自閉症スペクトラム障害などの人によく見られることが分かっています。

対人関係を壊しやすい

会話の中で聞き返しや聞き誤り、分かっていないのに分かっているようにふるまうことが多いため、対人関係でぎくしゃくする傾向があります。また、仕事などでも指示を口頭で言われると覚えきれず、繰り返し失敗をするので上司などから叱責されて自信を無くしたり適応障害となることも少なくはありません。

対処法

聴覚情報処理障害の原因は分かっておらず治療法もないので、正確な診断をしてもらったうえで周囲に理解してもらい協力配慮してもらうことが大切です。聴覚情報処理障害(APD)を知らない人に、APDについての情報発信を行い、聴覚情報処理障害の当事者にAPDのマークを提供しているAPDマーク公式サイトはには、次のような対処法が載っています。

  1. 話し声と騒音の聞き分けが苦手なので静かな場所で話をする
  2. 聞き取りにくさをカバーできるように口元が見える位置で話す
  3. 複数人の会話についていくことが苦手なので可能な限り1対1で話す
  4. 文字で伝える
  5. 電話の音声は特に聞き取りづらいので応対は別の人にお願いする

などです。

参考

APDマーク公式サイト
https://apd-mark.com

KIKOE SUPPORT 聞き取り困難を示す聴覚情報処理障害(APD)とは?
https://kikoe-support.com

APD当事者会 APS 聴覚情報処理障害とは?
https://apd-peer.jimdofree.com

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional