男性の更年期障害(LOH症候群)にはこの漢方薬できまり!
男性の更年期障害(LOH症候群)にはこの漢方薬できまり!
男性の更年期にも女性と同じように更年期障害が生じることがあります。男性でも更年期となって男性ホルモンが低下して更年期障害が生じているときにはホルモン療法を行うことができます。しかし、男性ホルモンの投与は女性のように経口薬で行うことができず注射による投与になってしまうのです。やはり注射は嫌ですね。そこで男性更年期障害に効果が期待できる漢方薬があるので記事にしてみました。
心身ともに老けて衰えたなあと実感する人に使う漢方薬には次のようなものがあります。
- 六味丸(ろくみがん)
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
本来備わっている活力を回復させます。
六味丸(ろくみがん)
下半身が衰え火照りのある人に最適な漢方薬です。火照りを押さえるので冷えの強い人には向きません。
- 体の弱った機能をおぎなう漢方
- 次のような症状のある人向け
- のぼせや手足の火照りの人向き
- 足腰の痛みやしびれ
- 夜間頻尿
- 性機能低下
- 乾燥肌のカユミや湿疹
八味地黄丸(はちみじおうがん)
冷え症状があって下半身の衰えがある人向きの漢方薬です。
- 体の弱った機能をおぎなう漢方
- 次のような症状のある人向け
- 足腰の痛みやしびれ
- 夜間頻尿
- 性機能低下
- 乾燥肌のカユミや湿疹
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
冷えがある人向きの漢方薬です。八味地黄丸より冷えやむくみ、肌の乾燥が強い人にいいでしょう。
- 体力をつける漢方
- 水分の循環をよくする作用
- 下半身の衰えに最適
- 次のような症状のある人向け
- 足腰の冷えや痛み・しびれ
- 夜間頻尿
- 多尿
- 尿量減少
- むくみ
- かすみ目
- 皮膚のかゆみ
疲労感や倦怠感が目立つ人向けの漢方薬
疲労感や倦怠感の目立つ男性の更年期障害には、栄養分から活力を摂り入れる働きのある漢方薬がいいようです。次のようなものが良いでしょう。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
- 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
慢性疲労症候群にも使うように疲労感や倦怠感のある人向けの漢方薬です。
- 胃腸の働きをよくして食物から気を摂り入れる
- 体力を回復をさせる
- 次のような症状のある人向け
- 疲労感や倦怠感
- 食欲もなくなっている
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
- 疲労感や倦怠感などが酷く衰弱している人向け
- 体力と気力を補う
- 次のような症状のある人向け
- 冷え症
- 貧血気味
- 顔色不良
- 頭のふらつき
- 手足のしびれ
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
十全大補湯が適用になる症状の程度がより重い人に向く漢方薬です。
- 体力と気力を補う
- 次のような症状のある人向け
- 冷え症
- 貧血気味
- 顔色不良
- 疲労感がひどく衰弱している
- 不安や不眠あるいは健忘がある
メンタル面の症状が目立つ人向けの漢方薬
次のようなものがあります。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 抑肝散(よくかんさん)
- 加味帰脾湯(かみきひとう)
- 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
神経系の過剰興奮を抑え、心と体の状態を整える漢方薬です。
- 次のような症状のある人向け
- 高血圧や動脈硬化がある
- 不眠
- イライラ
- 動悸
- 性的機能の低下
- 体力が中くらい以上はある人
- 肋骨下部が張りがある人
- 胸苦しさのある人
- メタボな体型の人
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
神経系の過剰興奮を抑え気力を回復させる繊細な人に向く漢方薬です。
- 次のような症状のある人向け
- クヨクヨ悩む
- 不眠
- 浅眠多夢
- 悪夢◎
- 動悸
- 性的機能の低下
- やせ
- 顔色不良
抑肝散(よくかんさん)
精神の高ぶりを抑えて筋肉を弛緩させ心身を整える漢方薬です。
- 次のような症状のある人向け
- 突発的なイライラ◎
- 不眠
- 手足の震え
- けいれん
加味帰脾湯(かみきひとう)
胃腸の調子を改善して貧血の症状を改善する漢方薬です。
- 次のような症状のある人向け
- 不眠◎
- クヨクヨ悩む
- 不安緊張
- イライラ感
- 体が弱い
- 貧血気味
- 微熱や熱感をともなう
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
疲労がひどく睡眠リズムが狂った人に向く漢方薬です。