男性の更年期障害(LOH症候群)とは?
男性の更年期障害(LOH症候群)とは?
男性も中高年気になると「やる気が出ない」「眠れない」「倦怠感が持続する」などといった不調を感じるようになる場合があります。これはひょっとしたら男性の更年期障害かもしれません。
男性の更年期障害はLOH症候群ともいわれ、正確な病名は「加齢男性性腺機能低下症候群、英語表記で「late-onset hypogonadism」となり、これを略してLOH症候群です。血中の男性ホルモンであるテストステロンの値が8.5pg/ml未満になるとLOH症候群とされます。
男性の更年期障害(LOH症候群)の症状
- 精神症状
- 気力意欲の低下
- 気分が沈む
- 不安
- イライラ
- 睡眠障害
- 身体症状
- 動悸
- ほてり
- 発汗
- 筋力低下
- 太って腹が出る
- ヒゲが薄くなる
- 性機能症状
- 性欲が減る
- 朝立ちが少なくなる
男性の更年期障害(LOH症候群)の治療
治療は男性ホルモンの補充や漢方薬、そして、男性ホルモンを減らさないような生活習慣の改善が中心となります。
まずは男性ホルモンを減らさないような生活習慣の改善が大切!
1に睡眠、2に節酒、3,4がなくて5に習慣です!
1の睡眠は重要です。睡眠時間が減ると男性ホルモンが減ることが分かっています。とくに徹夜なんかすれば男性ホルモンは急激に減ることが分かっています。
2の節酒にも注意する必要があります。習慣的に飲酒していると男性ホルモンは減少します。
5の習慣とは筋トレと栄養です。筋肉が増えれば男性ホルモンが増えます。通常の有酸素運動では筋肉を増やすことはできません。最大筋力を使うような筋トレが必要です。また、アリシン(ニンニク、ニラ、タマネギなどに含有)は男性ホルモンを増やす働きがあります。筋トレしてアリシンを男性ホルモンの減少を緩和することができるはずです。
ホルモン補充療法
女性と違って男性のホルモン補充療法は注射(エナント酸テストステロン)か塗り薬(テストステロンクリーム)だけで経口薬はありません。また、次にような病気のある人は男性ホルモンの補充療法は行えません。
- 前立腺がん
- 中等度以上の前立腺肥大症
- 乳がん
- 多血症
- 重度の肝機能障害
- 重度の腎機能不全
- うっ血性心不全
- 重度の高血圧
- 夜間睡眠時無呼吸
漢方薬
これについては以前の記事「男性の更年期障害(LOH症候群)にはこの漢方薬できまり!」を参照していただけば幸いです。
男性の更年期障害(LOH症候群)にはこの漢方薬できまり!