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プーチンのやり方とロシアの運命

プーチンのやり方とロシアの運命

今回は医療関係の内容ではないことをご了承ください。
ヒトラーは、「あらゆる活動を拘束し義務づける一個の世界観であるナチズムという思想信念の元、世界征服を妄想した(私見)けど、プーチンは何を考え、何を目指しているのでしょうか?そして、どのような戦略を取ろうとしているのでしょうか?報道される内容をもとに私なりに考えてみました。それをまとめたのが下の表です。

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プーチン

項目ヒトラープーチン民主主義圏
思想ナチズム救世主妄想?理性的
対象領域全世界必ずしも全世界ではない対非自由主義圏
目的世界征服?超大国ソ連の再興?非自由主義圏からの防衛
やり方強行突破したたか緩やか
直裁的水攻め & 兵糧攻め法律遵守的
全力攻撃日本刀で切らず針で突っつく攻撃実質無力?
情報戦希薄デマ・捏造・こじつけほぼ真実・やや感情的
制圧ギブアップを待つ(内部崩壊を誘発)口だけ?
なりふり構わずロシア兵の犠牲を最小限にする全面戦争は避けたい
戦略的懐柔策なし?ウクライナ住民への戦略的物資支援で支持獲得軍事医療食糧などの支援
停戦交渉なし見せかけ望むが介入しない
核兵器なし脅しされるなら報復
無人地帯に可能性報復的に無人地帯に可能性
死なば諸共(屈するなら世界全てを道連れだ!)使いたくない
対NATOなし参戦してこないと確信(参戦すればやりあう覚悟)参戦したくない(やりあう覚悟曖昧)

                    

私が最も危惧すること

全面核戦争の恐怖などもありますけど、私が最も心配していることは、ロシア国民に良識的・合理的・良心に基づく判断を持たせないような情報統制が行われ、プーチン政権の崩壊が訪れなくなることです。ウクライナは中長期的にはロシアの支配となり、親プーチン傀儡政権が生み出され、今回の侵略という構造を捻じ曲げて民主主義圏の不当性を喧伝するプロパガンダに利用されることとなるでしょう。ロシアに対する経済制裁、その影響によるロシア国民の窮乏生活は反民主主義のプロパガンダに利用され、ロシア国民が民主主義諸国にネガティブな思いが定着してしまうかも知れません。実際、報道ではプーチンの支持率が上がっているのだとか。自由主義経済が全面的に良いとは言えないかも知れませんけど、民主主義・自由主義の理念に基づく政治的道徳的あり方を全面的に支持したいというのが私の考え方です。この民主主義・自由主義の理念に基づく政治的道徳的あり方が脅かされ、それをおこなっているプーチンの存在に異を唱えるというムーブメントが消えてしまうことを最も恐れるのです。

これからのロシアの運命:恐るべきは中国?

ロシアに対する経済制裁は中国を筆頭とする勢力により有効性が薄められ、ロシアよりさらに「したたか」で「100年かけてにじり寄り征服する」という中国により、中国に依存するソ連もどきの「見せかけの超大国ロシア」が存在し続けることになるのではないでしょうか。ロシアは見かけはともかく、本質的には中国に飲み込まれ、中国の存在なしには成り行かない見せかけの超大国として君臨(?)することになるのではないかと思います。そして、天然ガスなどのロシアのエネルギー資源はEUから中国やアフリカ(工業化されれば)に供給先が変わるかも知れず、それによりロシアの経済は支えられるかも知れません。一方、民主主義圏のエネルギは再生可能エネルギーで賄い切れるわけではなく、原子力の再興という方向性が出てくるかも知れません。民主主義圏のロシアアレルギーは10年単位で続くことになるでしょう。ですからエネルギー資源を含め民主主義圏とロシアとの交易は停滞し、素知らぬ顔をした中国が民主主義圏との交易を拡大し、その恩恵のわずかの一部をロシアに「お恵みする」ことで、ロシアが気づかぬうちにロシアを飼い犬化するというシナリオが現実化するかも知れません。ロシアはアメリカや中国と並び立つことはできず、プーチンの意に反して中国の属国となるでしょう。これが私の考えるロシアの運命です。プーチンが救世主妄想になっていなければいいのですが・・・いずれにしろプーチンと習近平の次の世代の指導者に期待することとします。

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