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漢方のお勉強「虚実とは?」

漢方のお勉強「虚実とは?」

漢方薬を処方するとき、漢方専門医は「虚と実」だとか「陰と陽」、「気・血・水」、「熱と寒」等々、西洋医がよく分からない概念で患者さんを観察評価するようです。今回はまず、「虚と実」について簡単に勉強してみました。興味ある方はご一読ください。

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漢方薬

大まかに言うと「虚実」とは「体力のあるなし」であり「栄養状態」や「消化吸収機能の良否」なども加味して判断するものだそうです。具体的には、

  • 「実」の臨床像
    • ・消化機能が良好
    • ・筋肉が多い
    • ・活動的
  • 「虚」の臨床像
    • ・消化機能が不良
    • ・筋肉が少ない
    • ・疲れやすい

などの特徴がある。また、内臓下垂が強いほど虚の程度が強く下記が認められれば「虚」とみなすようです。

  • 胃下垂
  • 心下振水音

「実」の状態にある人を「実証」、「虚」の状態にある人を「虚証」と言い、以下のような特性があります。

  • 「実証」
    • ・栄養状態がよい
    • ・胃腸が丈夫
    • ・感冒時の発熱などの生理的反応が正常
    • ・鎮痛抗炎症剤などで胃腸障害を起こすことない
    • ・投薬で予想した効果が得られやすい
  • 「虚証」
    • ・栄養状態が悪い
    • ・痩せている
    • ・胃腸が弱い
    • ・鎮痛抗炎症剤などで胃腸障害などの副作用を起こしやすい
    • ・投薬で予想した効果が得られにくい

振水音(しんすいおん)とは?

振水音とは、おヘソのちょっと上あたりをたたくと水の音がすることを言います。腹筋がやわやわで胃下垂や胃アトニーのある印です。これがあると虚証と言えます。なお、胃アトニーとは、胃下垂があることによって胃の筋肉がたるんで胃の動きが悪くなる病態を指す用語です。

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