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抗うつ薬を飲むと本当に太るの?

抗うつ薬を飲むと本当に太るの?

日常診療に従事していて、抗うつ薬を服用すると太るので服用したくないという女性に遭遇することはまれではありません。実際にそれについて調査した報告があったので紹介します。ニュージーランドの研究です。

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太る

結果の概要

SSRI使用者は服用開始から6カ月後で、非使用者に比べ有意に体重増加(BMI)の増加が認められた。

  • SSRI使用者 →BMIが+0.74増
  • SSRI非使用者→BMIが+0.23増
  • 薬剤別の体重(BMI)増加

BMI「+0.74」とは170cmの人で換算すると2.14kgに相当します。

私見

上記の結果は意外と体重の増加量は少ない印象です。臨床場面では10kgや20kg太ってくる人を希ならず経験しているのですけど。私見では、はSSRIの中ではパロキセチンでの体重増加が多いような印象を持っています。パロキセチンの添付文書で見る限りでは体重増加は10%未満とのことです。SSRI以外ではミルタザピンでの体重増加が目立つイメージです。ミルタザピンについては体重増加は頻度不明となっています。個人的な感覚ではパロキセチンでの著明な体重増加は10%レベル、ミルタザピンのそれは25%レベルといったところでしょうか。著明な体重増加の原因は、食欲亢進による摂食量の増加に起因するようです。食欲亢進の副作用が出ても、食べることを正常範囲に自制できている人は太ってきません。SSRIやミルタザピンを服用されている方は、食生活に要注意ですね ^ - ^

情報源

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