緊急告知_抗うつ薬アモキサンで癌になるリスク!
緊急告知_抗うつ薬アモキサンで癌になるリスク!
抗うつ薬であるアモキサピン(商品名アモキサン)から「発がん性物質」が検出されたため、新規患者への使用を控え、現在使用中の患者さんに対しては他の抗うつ薬への切り替えを検討するよう、2022年8月31日、アモキサンを製造販売するファイザー社が発表しました。当院でも服用している方がいらっしゃるので急遽、記事にします。
アモキサンから検出された発がん性物質は「ニトロソアミン」というもの。このニトロソアミン(正確にはニトロソアミン類のN-ニトロソアモキサピン)については、2018年10月に中国で製造しているある原薬から、発がん性のあるニトロソアミンが検出され、一部の医薬品が自主回収されたことがありました。
急激な減量や投与中止は危険!
アモキサンを急に中止すると、離脱症状として
- 情動不安
- 悪寒
- 錯乱
- 睡眠障害
- 倦怠感
- 頭痛
- 嘔気
- 発汗
などの離脱症状が出現する可能性があります。その為、一定期間は出荷が継続されるものの、2023年2月から自主回収する(予定)とのことです。
発がん性物質が検出された製品
ニトロソアミンが検出されたのは以下の製品です。
- アモキサンカプセル(10、25、50mg)
- アモキサン細粒(10%)
ニトロソアミン混入原因
ニトロソアミンが検出された要因について、ファイザー社は
- アモキサピンの化学構造と製剤添加物との反応
によるものと思われるとしています。なお、2021年10月の厚労省の告知によれば、医薬品にニトロソアミンが混入する原因として以下の如き要因が考えられるとのことでした。
- 合成過程における生成
- 共用設備からの汚染
- 回収溶媒や試薬中への混入
- 一部の包装資材の使用や保存時の生成
私見
即座に健康被害を生じるものではありませんが、長期の服用で発がんする可能性はあり、順次、当院でも使用している方の多剤への移行を開始いたします。